トヨタ斬新「ちいさなスポーツカー」が凄い! 全長3.1mの「ほぼ軽サイズ」ボディ&「30%馬力アップ」のパワトレ×6速MT搭載! “豪華な専用装備”も魅力の「iQ GRMN スーパーチャージャー」とは?
近年、国産コンパクトスポーツの評価が高まっているなか、ほぼ軽自動車サイズの小さなボディに過給機とクロスレシオMTを組み合わせた、驚異的な性能を誇るモデルがトヨタから存在していました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
ほぼ軽サイズなのにハイパワーなパワトレ搭載!
近年、1990年代から2000年代にかけて登場した国産コンパクトスポーツの評価が、国内外で急速に高まりつつあります。
生産台数の少なさやメーカー直系チューニングモデルという希少性から、中古市場で価格が高騰するケースも珍しくありません。
そんな流れのなか、「えっ、これがベース車?」と誰もが驚くほどの高性能を秘めた一台が、トヨタからかつて送り出されていたことをご存じでしょうか。
ほぼ軽自動車サイズに近いボディに、過給機とクロスレシオトランスミッションを組み合わせ、走りに徹底的にこだわり抜いた“異端のコンパクトスポーツ”です。

トヨタが2008年に発売したコンパクトカー「iQ」には、特別仕様車のほか、GAZOO Racingが手掛けたチューニングモデルも存在しました。
なかでも、GAZOO Racingによる本格的なチューニングが施され、特に高いスペックを誇ったのが「iQ GRMN スーパーチャージャー」です。
スーパーチャージャーとクロスレシオ化されたトランスミッションを備え、ベース車がiQとは思えないほどの高性能を実現した一台でした。
iQは、トヨタが2008年に発売したコンパクトカーです。従来の自動車とはまったく異なる新しい価値観を生み出すことをコンセプトに開発されました。
全長2985mm×全幅1680mm×全高1500mmという、軽自動車よりも小さなボディサイズが特徴です。
コンパクトなサイズながら、十分な走行性能と室内空間を確保し、さらに上質なエクステリアおよびインテリアを備えていた点も魅力でした。「プレミアムマイクロクーペ」として、大きな注目を集めたモデルです。
2009年には、GAZOO Racingが手掛けたiQベースのチューニングカー、「GAZOO Racing tuned by MN(以下、iQ GRMN)」が登場しました。
iQ GRMNは、iQの上級グレードである「100G」をベースに開発。専用チューニングサスペンションと6速MTを採用することで、足回りやハンドリングをよりスポーティな方向へと仕上げています。
さらに、タコメーター、アルミペダル、16インチアルミホイール&タイヤ、強化ブレース、リアルーフエクステンションなどを標準装備。
加えて、専用エアロパーツなどを含む「GAZOO Racingスタイルパッケージ」もオプションで用意されていました。
iQ GRMNは限定100台で発売され、瞬く間に完売。その人気を受け、さらなる戦闘力を高めたチューニングモデルが2012年に登場します。それが「iQ GRMN スーパーチャージャー」です。
iQ GRMN スーパーチャージャーは、2010年に追加された1.3リッターエンジン搭載グレード「130G」(MT車)をベースとしています。
100Gよりも基本性能が高いこのモデルにスーパーチャージャーを追加することで、最高出力は94馬力から122馬力へ、最大トルクも12.0kgf・mから17.7kgf・mへと大幅に向上。非常に強力なスペックを誇りました。
足回りにはiQ GRMN以上のチューニングが施され、6速マニュアルトランスミッションもクロスレシオ化。力強さだけでなく、軽快な走りも兼ね備えていました。
エクステリアやインテリアには、専用エアロパーツやスポーツシート、専用メーターなどを採用し、まさに究極のiQと呼べる完成度を実現しています。
その結果、iQ GRMNと同様に限定100台は即完売。発売から10年以上が経過した現在でも、容易には手に入らない希少なモデルとなっています。
なお、中古市場には数台が流通していますが、販売価格は400万〜500万円と高額。当時の新車価格が355万円であったことを考えると、新車時を上回る価格です。その希少性から、今後さらに価値が上昇する可能性もあるでしょう。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。



















