首都高は怖い… なぜ左側ではなく右側に出入口が多いのか 都心部ならではの理由が存在

「首都高は走りにくい」。クルマを運転する人は、聞いたことがあるフレーズかもしれません。その要因は、通常左側にある出入口が右側にも多く存在するほか、カーブや合流が多く複雑化しているからです。では、なぜ「右側出入口」が多く存在するのでしょうか。

「右側出入口」には都心部ならではの理由が存在

 東京の道を走る際に心配なことといえば、「交通量の多さ」や「首都高の左右出口」を挙げる人がいます。確かに、交通量の少ない地域や普段走りなれていない道を走る上で、“東京の道”はハードルが高いです。

首都高の特徴ともいえる「右側出口(高井戸)」(引用:首都高速道路株式会社)

 なかでも、首都高速道路(以下:首都高)は初心者を困惑させる「右側出入口」が多く存在します。一般的な高速道路では、「出入口」は左側にあることが多いです。

 左右に出入口が存在する理由や上手く走る「ポイント」など、首都高を管理する首都高速道路株式会社に話を伺いました。

――首都高速には、なぜ「右側出入口」が多いのでしょうか?

 出入口の位置については、ご利用する際の分かりやすさや、交通の円滑な流れの面から、左側に統一し設置することが望ましいと考えています。

 しかし、都市部においては建設用地を公共用地以外で確保することが困難であるためできるだけそれらの公共空間を活用しつつ、出入口付近の一般道路との交通処理など、様々な制約のもとで、総合的に考慮した結果、右側に出入口を設置せざるを得ない場合もあります。このため、都市部の狭隘な空間の中で建設された首都高は、他の高速道路と比べて、右側での分岐合流が多くなっております。

初心者必見「首都高の上手な走り方」

 実際、首都高は場所によって入口から本線までの距離が短く合流に手間取ることもあります。普段からよく運転している人でもカーブや分岐、合流が多い首都高をスムーズに走るのは大変です。初心者でも上手に走るポイントはあるのでしょうか。

右側出口と右側分岐が複雑化する横浜公園付近(引用:首都高速道路株式会社)

――首都高を上手に走るポイントを教えてください。

 首都高を初めて走行される方には、首都高ホームページで公開している『首都高のミカタ』を見てもらうことをおすすめしています。首都高のミカタには、「右側から入る」入口、「右側から出る」出口を示した出入口マップがありますので、事前に予習して頂けると実際の走行でも焦ることはないかと思います。ホームページには他にも要注意地点などの動画も掲載していますのでご活用頂ければと思います。

 また首都高には各路線に名称や番号が割り当てられています。たとえば、東京都心を走る「C1」(都心環状線)や東名高速道路に繋がる「高速3号渋谷線」(通称:3号線)などです。ご自分が走るルートにはそれぞれ名称(番号)があるので事前に覚えておくのも上手く走るポイントです。

首都高の標識を画像で見る(6枚)

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