マツダの「斬新“2人乗り”FRスポーツカー」が凄かった! テンロク「ロータリーエンジン」×7速DCT搭載! 意欲的すぎる“羽衣&鯉のぼりデザイン”のコンセプトカー「大気」とは
マツダが2007年に公開したコンセプトカー「大気(TAIKI)」は、20年近く経過してもなお、色褪せない魅力を持ちます。どのようなモデルだったかを振り返ります。
「ロータリーエンジン」搭載で未来へGO
いつの時代も我々をワクワクさせてくれるコンセプトカーですが、2007年の「東京モーターショー」で世界初公開となったマツダの「大気(TAIKI)」もまた、20年近く前のコンセプトカーであることを感じさせない斬新なスタイルとパワートレインを搭載するとされていました。
どのようなモデルだったか、振り返ります。

大気は、現在のマツダ車がまとう「魂動-Soul of Motion」デザインの前世代である「流れ(Nagare)デザイン」をまとったコンセプトカーの第4作目として誕生。静止しているときも動きを感じさせる表現方法を採用した、デザインコンセプトモデルとなっています。
見る人を一瞬にして未来へと誘う革新的なスタイリングは、単なるデザイン的な主張にとどまらず、卓越した空力特性を発揮する極めて機能的な造形がなされており、車名の通り、地球を覆う「大気」をイメージしたデザインとなっているのが最大の特徴。
そのスタイルは天から舞い降りた2枚の羽衣をイメージしているとされており、特徴的な2枚のバタフライドアもそのイメージを加速させています。
エクステリアデザインは空力特性も考慮したもので、リアタイヤは空力性能を向上させるためにカバーで覆われているほか、積極的に空気を流すようなデザインを用いることでCd値(空気抵抗係数・0に近いほど低抵抗)は0.25を実現しているとされていました。
一方のインテリアは「鯉のぼり」にインスピレーションを得たとされていて、鯉の鱗を思わせる意匠が与えられており、エアチューブをコンセプトにしたデザインによって風の動きを表現した特徴的な形状となっているのもポイント。
さらに2人乗りとなっている左右のシートカラーは「太極図」と呼ばれる陰陽のシンボルがモチーフで、白(助手席)と黒(運転席)の対照的なカラーとなっています。
そして心臓部には新世代のロータリーエンジンである「RENESIS(レネシス)」の800cc×2ローターの16Xロータリーエンジンが搭載され、後輪を駆動するとされていました。
この16Xロータリーエンジンには直噴システムやアルミ製のサイドハウジングが採用されており、組み合わされるトランスミッションは7速のデュアルクラッチトランスミッションが採用されているとのことで、将来のFRスポーツモデルの可能性を表現していました。
残念ながらこのモデルはあくまでデザインコンセプトということで、実際にこのモデルに近い車両が販売されることはありませんでした。
しかし、マツダは近年、「ICONIC SP」などに代表されるようなロータリーエンジンを搭載したFRモデルのコンセプトカーを立て続けに発表しており、近い将来、再びロータリーエンジンを楽しむことができる日が来るのかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。




































