トヨタ「新レビン」初公開! 全長4.7m級のスタイリッシュ顔!? 3種パワトレ設定の「レビンL」 中国で発表

広汽トヨタは2025年12月19日に、レビンの新モデル「レビンL」を発表しました。

トヨタ、カローラ姉妹車の「レビンL」発表・中国 

 トヨタが販売するカローラの姉妹車「レビン」に新モデルが登場しました。

 中国で展開されるレビンですが、今回の新モデルはいったいどのように新しくなるのでしょうか。

トヨタ、カローラ姉妹車の「レビンL」発表・中国 
トヨタ、カローラ姉妹車の「レビンL」発表・中国 

 1972年に誕生した「カローラレビン」は当時販売されていた2代目カローラに、セリカ由来の2T-G型1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載させた「スポーツモデル」として開発されました。

「稲妻」を意味する車名はその名の通り、カローラにおける「SL」や「SR」といった既存のスポーツグレードよりも刺激的な走りを提供し、プロ・アマ問わず、さまざまなモータースポーツの場で活躍します。

 その後、数回のフルモデルチェンジを経て1995年登場の通称「ピンゾロ(AE110/AE111)」が最後のモデルとして2000年に終売、その28年にも及ぶ歴史に幕を下ろしました。

 カローラレビンとしてはすでに過去のものとなったレビンの名前ですが、その14年後の2014年に新たな「レビン」が中国で発表されました。

 このレビンは11代目カローラの姉妹車として誕生し、広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」が製造と販売を担当します。

 現行型レビンは2018年に新型カローラが発表されたタイミングで同時に登場しました。

 カローラよりも若々しいフロントマスクを採用する一方、パワートレインやボディの基本的な部分はカローラと同一です。

 2021年には全長とホイールベースを延長したLWBモデル「レビンGT」も発売されました。

 そんな中、広汽トヨタは2025年12月19日に、レビンの新モデル「レビンL」を発表しました。

 レビンLはこれまで販売していた「レビンGT」と同じボディを持ち、サイズは全長4695 mm × 全幅1780 mm × 全高1435 mm、ホイールベース2750 mmです。

 エクステリアに関しては従来のレビンのスポーツグレードと同一です。

 通常グレードでは日本と同じ顔を持つのに対し、スポーツグレードでは左右の下部にメッシュ調パネルを追加、メッキ加飾で台形グリルと複雑に入り組んでいるのが特徴的です。

 これ以外のフェイスをレビンLに設定するかは不明ですが、グレード間の外装の違いを撤廃し、より若々しい印象のフェイスに集約すると考えられます。

 インテリアのコックピット周りでは中国のトレンドを取り入れ、フラットなダッシュボードにクアルコム製スナップドラゴン8155搭載の12.9インチディスプレイを組み合わせました。

 インストルメントパネルは8.8インチディスプレイに刷新したほか、50 Wの携帯端末用無線充電パッドの採用など、ここ最近のEVでも見られる要素で若返りを図っています。

 また運転支援機能は全グレードでToyota Safety Sense 3.0を標準装備、車線逸脱補助機能(LDA)やプロアクティブドライブングアシスト(PDA)、ドライバー異常時対応システム(EDSS)も搭載することをアピールしています。

 一方でパワートレインは8ZR-FXE型1.8リッター直列4気筒エンジンを搭載するハイブリッド、M20A-FKS型2.0リッター直列4気筒エンジンを搭載する純ガソリン、そして2ZR-FE型1.8リッター直列4気筒エンジンを搭載する純ガソリンの3種類を用意。

 レビンGTでは2.0リッター純ガソリンしか設定していなかったため、より小さいエンジンやハイブリッドモデルを揃えるレビンと統合した形となります。

 中国ではセダンやSUVを中心に、アップデートモデルに「L」と名付ける風潮があります。

 かつての「L」はホイールベースを延長したモデルに付与され、通常モデルと併売していました。

 一方で最近の「L」は通常モデルに対するLWBモデルの名前よりも、フルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジで刷新したらとりあえずつけておく名前に変化しつつあります。

 今回発表されたレビンLが通常のレビンと併売されるかはまだ不明ですが、通常のレビンで設定していたパワートレインも含めて揃えていることを鑑みると、これまでの「レビン」と「レビンGT」を1車種に統合したモデルになると推測できます。

 レビンの月間販売台数は2000台前後なのに対し、レビンGTは70台を下回る月が続いています。

 ここで内外装と装備を一新した新モデル「レビンL」を投入することで、販売の回復が期待されます。

 トヨタのもうひとつの合弁「一汽トヨタ」ではカローラを展開しており、2025年11月に開催された広州モーターショー2025ではホイールベースを延長した新たなカローラを発表しました。

 今回のレビンLはその新モデルに対する広汽トヨタ版の姉妹車に位置付けられます。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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