ホンダの「5ナンバー“5気筒”コンパクトセダン」が凄かった! 巨大スポイラーで「タイプR」エンブレムのCSも設定! 斬新すぎたスポーツセダン「アスコット/ラファーガ」を振り返る

かつてホンダが販売していた直列5気筒エンジンを搭載するコンパクトセダン「アスコット/ラファーガ」を振り返ります。

FFミッドシップの「直5セダン」 「タイプR」級のCSもラインナップ

 自動車メーカーのなかでも、前輪駆動(FF)レイアウトの車両に強いイメージのあるホンダ。

 そんなホンダですが、実は過去に前輪駆動でありながらエンジンが縦置き、しかも5ナンバーサイズのボディに直列5気筒エンジンを搭載するという、かなり個性的なモデルを擁していました。それが1993年に登場した2代目「アスコット」/初代「ラファーガ」です。

「赤バッジ」もあった「アスコット/ラファーガ」
「赤バッジ」もあった「アスコット/ラファーガ」

 もともと縦置きレイアウトの直5を搭載した前輪駆動モデルというのは、1989年に登場した「アコードインスパイア/ビガー」が採用したものでした。

 ただし、こちらは1992年1月に3ナンバーボディへと拡大されたことで、よりコンパクトな5ナンバーサイズの4ドアセダンとして、2代目アスコット/初代ラファーガが登場したのでした。

 直5エンジンを縦に搭載するというレイアウトは、マルチシリンダーエンジンを5ナンバー枠に収めるための策であるとともに、フロントミッドシップにエンジンを搭載することができるため、前後重量配分を理想値に近づけ、よりよいハンドリングを実現することができるという狙いもあったようです。

 実際、「FFミッドシップ」と名付けられたこのレイアウト採用モデルは、フロントヘビーになりがちな前輪駆動モデルとは一線を画すハンドリング性能を持ち合わせていたのです。

 しかし、サッシュ付きのドアを備える、全高高めな4ドアセダンというスタイルはお世辞にもスポーティとは言い難く、走りの良さを期待して選ぶユーザーはそこまで多くなかったというのも事実。

 そこでホンダは1995年7月、“クルージングスポーツ“の頭文字を採った「CS」というスポーティグレードを追加します。

 CSでは、アフターマーケット品かと見まがうような大型リアスポイラーを含むエアロパーツに加え、専用セッティングのサスペンション、ストラットタワーバー、タイヤサイズの拡大、ステアリングギアボックスの容量アップを採用。

 ステアリングにはホンダのスポーツモデル「タイプR」シリーズと同じレッドエンブレムが備わるなど、かなり本格的な変更がなされていました。

 しかし90年代半ばはすでにRVブームの真っ只中となっており、スポーティなセダンよりもSUVやワンボックスカーが人気となっていました。

 このCSの投入も大幅な人気回復の起爆剤とはならず、アスコット/ラファーガともに1997年秋に終売となってしまったのでした。

 そして直列5気筒エンジンも、1995年の「東京モーターショー」に参考出展された「SSM」というコンセプトカー(「S2000」の前身)にDOHC化した上で搭載されたものの、市販車に搭載されることはなく、V6エンジンに置き換えられる形で姿を消してしまっています。

【画像】超カッコイイ! これがホンダ「5気筒5ナンバーセダン」です! 画像で見る(30枚以上)

【買取査定】ホンダ車が高く売れる!?(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

【中古車】がお得!? 新車不足で人気沸騰

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

【月々8千円!?】新車ハスラーに乗れちゃう!(外部リンク)

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー