街でみかける「居住者以外車両進入禁止」 「居住者」って誰のこと? 誰でも通っちゃダメなんですか? 違反すると「高い反則金」が科せられることも

住宅街を走っていると、「居住者以外車両進入禁止」と記された標識を見かけることがあります。近道に見えて進入してしまった場合、それは違反になってしまうのでしょうか。

タクシーや配達はOK!? どんな車両なら通行可能?

 一方で、「居住者用車両」とされる範囲には明確な定義があるわけではありません。

「居住者以外立ち入り禁止」の標識(photoAC:撮影/昼飯時の)
「居住者以外立ち入り禁止」の標識(photoAC:撮影/昼飯時の)

具体的には、居住者本人のクルマはもちろん、宅配便や郵便配達車両、居住者が呼んだタクシーや工事用車両なども該当します。

つまり、基本的には、そのエリアに用事のあるクルマであれば通行できるとされています。

たとえば、タクシーが居住者宅へ乗客を送り届ける場合や、荷物の配達車両が住宅へ向かう場合は、通行しても違反にはなりません。

また、企業がその地域に拠点を持っている場合、従業員や配送用のクルマも居住者用車両とみなされます。

さらに、例外的なケースとして、政治活動用のクルマも規制区域内で街頭宣伝をおこなう場合には「居住者用車両」として扱われるとされています。

これは、所用のために区域に出入りするという考え方が背景にあるためです。

繰り返しになりますが、「居住者用車両を除く」という標識は、単なる通行止めとは異なり、地域住民の安全を守る目的で設置されています。

 自分がその地域に居住していない、あるいは用事がないにもかかわらず進入することは、法的にも処罰される可能性がある行為です。

 一方で、地域の住民に関連する目的があれば通行できる場合もあります。

 通行可能かどうかは、そのクルマが「生活道路を単なる通過路として使うか、それとも実際にその地域で用事があるか」で判断されるといえるでしょう。

※ ※ ※

 住宅街で「居住者以外立ち入り禁止」の標識を見かけた際には、その意味を理解し、用がない場合は利用しないようにすることが大切です。

 歩行者や地域住民の安全を守るためのルールであることを念頭に、標識の指示に従うことが求められます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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