約400万円! トヨタ新「スライドドア“バン”」がスゴイ! 2列“6人乗り”仕様&1.5リッター「直4」採用! 大口顔の西国「プロ“エース”」とは

トヨタのスペイン法人は2025年11月9日、「プロエースバン」の新たな2026年モデルを発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。

トヨタ新「スライドドア“バン”」!

 トヨタのスペイン法人は2025年11月9日、LCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)「プロエースバン」の2026年モデルを発表しました。

 プロエースは、トヨタが欧州で展開する商用車です。設計・生産はプジョーやシトロエン、フィアットなどを傘下にするステランティスグループが行っており、そこからトヨタに供給される、いわゆるOEM(相手先ブランドによる生産)車です。

大口顔がスゴイ!
大口顔がスゴイ!

 配送業や建設関連など幅広い用途で利用されており、特に取り回しや積載能力のバランスの良さが高く評価されています。

 ボディバリエーションは、まずシート配置によって2種類に大別できます。前席(3座)のみの「バン」と、後席(3座)を追加した6人乗り仕様の「コンビ」です。それぞれに「L1」と呼ばれるミディアムボディと、全長・ホイールベースを拡大した「L2」と呼ばれるラージボディがあります。

 スペイン市場に導入されているプロエースのパワーユニットは1.5リッター直列4気筒ディーゼルエンジンまたは電動モーター(バッテリー電気自動車=BEV)の2種類です。

 ディーゼル車は最高出力120馬力を発生、6MTと組み合わせています。BEVは最高出力136馬力で、バッテリー容量は50kWh(一充電走行距離220km)または75kWh(一充電走行距離350km)の2種類が設定されています。

 今回発表された2026年モデルで大きなトピックとなるのが、プロエースバンに新グレード「GX Plus」が追加されたことです。従来は「GX」と上位の「VX」で構成されていましたが、その中間に位置するGX Plusを設定することで、ユーザーの選択肢が広がりました。

 GX Plusの装備内容はGXの装備に加えて、Apple CarPlay/Android Auto対応の10インチタッチスクリーンが標準装備され、業務に欠かせないナビゲーションや通信機能との連携が容易になります。

 全グレード共通の追加機能として、疲労モニタリングシステムが新たに組み込まれ、ドライバーの状態を監視して事故を防止し、道路の安全性向上に寄与します。また、VXにリアビューカメラが標準装備されたのも2026年モデルの特徴です。

 ボディカラーは、ホワイト、シルバー、ダークグレー、ブラックの全4色を設定。価格はディーゼル車が2万2555ユーロ(約400万円)から、BEVが2万5980ユーロ(約460万円)からとなっています。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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