日産が新型「エクストレイル」公開!? 独自の“静音”248馬力「パワトレ」×全長4.7m級「3列・7人乗り」の「ちょうどイイサイズ」! 新たな「Vモーショングリル」もカッコいい米国向け「PHEV」モデル「日本導入」にも期待大
日産は2025年11月、米国でブランド初となるPHEVモデル「ローグ(日本名:エクストレイル) プラグインハイブリッド」を発表しました。日本でも導入を期待したくなる内容となっています。
日産が新型「エクストレイル“PHEV”」を発表
北米で高い人気を誇る日産「ローグ(日本名:エクストレイル)」にPHEV(プラグインハイブリッド)モデルが登場しました。
日産らしい力強いデザインと電動パワーの滑らかな走りを備えた新型PHEVは、国内にもぜひとも設定してほしい内容となっています。

2025年11月、日産は米国でブランド初となるPHEVモデル「ローグ プラグインハイブリッド」を発表しました。
三菱とのアライアンスを活かし、ローグと共通のプラットフォームを使用する同社のミドルクラスSUV「アウトランダーPHEV」をベースに、内外装を日産仕様に変更して導入するものです。
アウトランダーPHEVと同様に2-3-2配列の3列シートを備え、駆動方式には前後モーターを活用した電動制御の「インテリジェントAWD」を採用し、天候や路面状況に左右されにくい安定した走りを提供します。
モーター駆動ならではの優れた静粛性と滑らかな加速も魅力で、日常の送迎から週末のレジャーまで、あらゆるシーンで活躍してくれるPHEVらしい頼もしさが光ります。
エクステリアは、ヘッドライトやフォグランプこそアウトランダーPHEVと共通ですが、専用デザインのVモーション風のフロントグリル、ブラックアクセントを入れたフロントバンパーなど、随所に日産のアイコンが取り入れられています。
多面体デザインを取り入れたダーク仕上げの20インチ大径アルミホイールもマッチしており、ほどよく精悍にまとめた外観は、街中でもアウトドアでも違和感なく溶け込むことでしょう。
北米仕様のボディサイズは、全長4709mm×全幅1913mm×全高1740mm、ホイールベース2705mm。計測方法の違いで全幅が異なる(1860mm)ほかは、日本仕様のアウトランダーPHEVと同等です。
ちなみにエクストレイル(日本仕様)は全長4690mm×全幅1840mm×全高1720mm、ホイールベース2705mmとなっています。
インテリアは、高精細のデジタルメーターや大型センターディスプレイを採用し、情報表示は見やすく、操作系も直感的。初めて触れる人でも戸惑いにくいコクピット設計がなされています。
アウトランダーPHEVとの違いは、ステアリングホイール中央に日産ロゴを装着している程度ですが、ダッシュボードやシートなどの素材や配色は落ち着きがあり、乗員全員が安心して過ごせる雰囲気が演出されています。
最上級のプラチナムグレードではさらに、10インチのヘッドアップディスプレイやBoseの9スピーカー高級オーディオシステムなどを搭載し、プレミアムSUVとしての満足度も高められています。
フロア下へ格納可能な3列目シートは、大人にとっては窮屈で日常的に使うには不便ですが、「必要な時に座れる3列目」を備えていることは、大きな安心感につながることでしょう。
パワートレインは2.4リッター直列4気筒ガソリンエンジンと前後2基の電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム。システム全体の最高出力は248馬力、最大トルクは最大トルク322 lb-ft(436Nm)と余裕たっぷりで、アクセルを踏めば力強い加速を披露します。
市街地から高速道路まで余裕のある走りをみせ、「ハイブリッド=おとなしい」というイメージをいい意味で覆すパフォーマンスを持ち合わせています。
バッテリー容量は約20kWhで、EV走行のみでも約38マイル(約60km)の航続距離を確保し、ガソリン燃焼走行と電気モーター走行を併用すると、総航続距離は約420マイル(約676km)にも達します。
通勤や買い物といった日常使いは電気のみ、長距離移動ではガソリンと電気を併用し、給電のためにストップすることなく目的地へ移動が可能というPHEVならではの特長も、ローグプラグインハイブリッドの魅力でしょう。
※ ※ ※
ローグは、ちょうどよいサイズ感のクロスオーバーSUVとして北米で高い支持を集めており、北米日産のラインアップの中でも毎年トップクラスの販売を記録する優等生モデルです。
そのローグにPHEVが設定されたことは、北米日産の販売を押し上げる要素となるのではないでしょうか。
気になるのは、エクストレイルとして販売されている国内での展開です。
現時点では北米向けのみの発表ですが、国内日産のSUVラインアップの現状を考えると、エクストレイルにもPHEV版がぜひとも欲しいところ。
PHEVだけでなく、米国仕様の1.5リッターVCガソリンターボモデル(e-POWER未搭載)も導入されれば、エクストレイルのボトムラインを強化することができるはずです。
2025年度上半期(4月~9月)の販売が前年比で70%に留まってしまっているエクストレイル。かつての元気を取り戻すため、ぜひとも国内でも「次の一手」を期待したいです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど







































































