ダイハツ「すごい軽トラ」斬新すぎて“反響殺到”!「これ絶対に買う!」「実家のクルマに欲しい」の声も! パカッと開く「観音開きドア」×めちゃ“画期的”荷台! 長く使える「ツムツム」に熱視線!
かつてダイハツが“次世代の軽トラック”として提案した「Tsumu Tsumu」とは、一体どのようなクルマだったのでしょうか。
ダイハツ「すごい軽トラ」斬新すぎて“反響殺到”!
2025年10月末に開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」の熱気が冷めやらぬ中、過去のモーターショーも振り返ると、現代のモビリティの在り方を鮮烈に予言していた様々なコンセプトカーの存在に驚きます。
この記事では、ダイハツが2019年の「第46回 東京モーターショー」で世界初公開した次世代の軽トラック、「Tsumu Tsumu(ツムツム)」の詳細を現在なお寄せられる反響とあわせて紹介します。

“ツムツム”というコミカルな響きの車名が示す通り、このクルマは従来の軽トラックが持つ「泥臭い」「仕事一筋」といったイメージを根底から覆すキャラクターを持っていました。
全長3395mm×全幅1475mm×全高1850mmという軽規格いっぱいのボディサイズながら、そのスタイリングはまるでSF映画に出てくる乗り物のよう。
シンプルなスクエア形状を基調としつつ、フロントウインドウの下に6つのライトを並べたファニーな顔つきや、キャビン全体をマットブラックのラインで引き締めた道具感あふれるデザインは、一目見ただけで「所有してみたい」と思わせる魅力に満ちていました。
しかし、ツムツムの真価はその見た目だけではありません。
日本の狭い道路事情や作業現場を知り尽くしたダイハツならではの、「からくり」のような機能美が詰め込まれていたのです。
最大の驚きは、そのドア開閉機構でしょう。運転席側のドアは、なんとバスの扉のように「くの字」に折れ曲がりながら開く「折戸式」を採用。
これにより、一般的なヒンジドアでは開閉が困難な狭いスペースでも、スライドドア並みの省スペースで乗り降りが可能となっています。
一方の助手席側は、ピラーレスの大開口を実現する観音開きタイプとし、長尺物の積み込みや、助手席へのスムーズなアクセスを実現。
さらに、キャビン内は徹底した低床化とダッシュボードの薄型化が図られ、従来の軽トラとは比較にならないほどの足元の広さを確保しています。
インテリアも樹脂製フロアを採用して水洗いを可能にするなど、実用性を極限まで高めた「プロの道具」としての矜持が感じられます。
そして、「次世代」たる所以は荷台にあります。用途に合わせて荷台部分そのものを丸ごと交換できる「カートリッジ方式」を採用しており、展示当時は巨大な農業用ドローンの発着基地となる仕様が披露されました。
これは、単に作物を運ぶだけでなく、ハイテク機器を駆使して農業を行う未来を見据えた提案でした。
もちろん、移動販売車仕様や配送用コンテナ、さらにはキャンピングシェルなどへの換装も想定されており、一台で仕事から遊びまでをカバーするマルチな才能を秘めていたのです。
※ ※ ※
登場から約6年という歳月が経過したツムツムは、あくまでもコンセプトカーということで、市販化を果たすことはありませんでした。
しかしその斬新すぎるアイデアと愛らしいデザインに対する再評価の声は止むことがなく、むしろ多様化する働き方やライフスタイルの中で、その輝きは増しているようにさえ感じられます。
このツムツムに対し、SNSやネット上の掲示板などでは今なお熱烈なラブコールが飛び交っています。
「めちゃくちゃ可愛い!」「実家の軽トラをこれに替えさせたい」「このままのデザインで『ハイゼット』として売ってくれたら絶対買う」「趣味のキャンプ用のカスタムベース車として最高すぎる」といった称賛の声に加え、「発表から時間経ったけどダイハツはツムツムを忘れないで!」「早く市販化してくれ」という切実な要望も後を絶ちません。
ダイハツはその後のJMS 2023でも、後継とも言えるコンセプトカー「UNIFORM(ユニフォーム)」を発表しており、ツムツムで提示した「着せ替えできる軽トラ」という思想は確実に継承されています。
農業の担い手不足や物流のラストワンマイル問題、そして高まるアウトドア需要。
ツムツムが描いた「あたたかな未来の暮らし」を実現する新型軽トラックが、いつか私たちの前に姿を現すことを期待せずにはいられません。
Writer: くるまのニュース編集部
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