新車98万円! 「3人乗りトライク」公開に反響殺到! 「需要ある」「十分でしょう」 「普通免許」で公道OKな「丸目2灯顔マシン」! 高齢者にも良いEVジェネシス「スリールオータ」に注目

EVジェネシスが「ジャパンモビリティショー2025」展示した3輪EVモビリティ「スリールオータ」について、SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。

信頼性の高い「3輪トライク」に注目集まる

 EV(電気自動車)モビリティの企画を行うEVジェネシス(東京都渋谷区)は2025年10月30日から11月9日まで開催された「ジャパンモビリティショー2025」で3輪EVモビリティ「3RUOTA(スリールオータ)」を展示しました。

 この3輪モビリティについて、SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。

EVジェネシス「3RUOTA(スリールオータ)」[ジャパンモビリティショー2025]
EVジェネシス「3RUOTA(スリールオータ)」[ジャパンモビリティショー2025]

 スリールオータは2024年に実証実験を開始し、開発されたEV(電気自動車)の3輪車です。公共交通機関が撤廃した地方での移動や、高齢者などの日常の足としての利用を目指しています。

 車体は輸入車の3輪モビリティがベースですが、パワートレイン系はEVジェネシス独自のものを搭載します。

 バッテリーは安価でベーシックな鉛バッテリーと、高性能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載。EU規格の国際認証も取得し、高い安全性を確保しているほか、低温環境下でも安定した充放電性能を実現。

 また、走行用バッテリーとは別に90Ahの「電配用バッテリー」も設定し、オプションのソーラーパネルで電力を貯め、災害時などで電源として利用できます。

 走行用バッテリーは航続距離150kmを達成し、電配用バッテリーはスマートフォン約600台分の電力を確保可能。車両には最大で電配用バッテリーを3台搭載することができます。

 ソーラーパネルはパートナー企業のPXP(相模原市中央区)が開発した「曲がる太陽電池」を採用。軽量で1mmの極薄を実現し、1日間太陽光だけで発電した電力で約15〜20kmの走行が可能です。

 さらに高性能な「ペロブスカイトタンデム型」にアップグレードした場合は、1日の発電で約25km〜30kmの走行が可能になると見込んでいるといいます。

 安全性にも配慮し、万が一のバッテリーやインバータなどのトラブル時に備えてブレーカーを搭載。自動的に電源が落ち、充給電をストップして事故を防ぎます。

 ボディサイズは全長2270mm×全幅1190mm×全高1570mm。最高速度は50km/hで、乗車定員は3名となります。

 ボディ構造などはカスタムが可能で、ボディ一体のルーフ付き仕様でドアを持たないモデルを基本に、ドア付きのモデルも設定。ドアなしモデルは3人乗りの「側車付軽二輪」(普通自動二輪免許以上)としての登録で、ドア付きのモデルは1人乗りの「ミニカー」(普通免許)登録となります。

 車体は3輪バイク風で、バーハンドルで操作します。ルーフまで続く流麗なフロントウインドウや愛嬌のある丸型のヘッドライトに加え、乗用車風のドアミラーを装備し、安定感のあるエクステリアです。

 内装は乗用車のようなしっかりとしたつくりのフロントシートや液晶メーター、スマートフォン充電ジャックやリバースギアに入れた際に作動するリアモニターを装備し、利便性と快適性を追求。

 当初発売された30台のスリールオータは、オプションのソーラーパネル2枚に加え、雨風の侵入を防ぐソフトカバーを装備するドアなしモデルで、価格(消費税込)は115万円。わずか4時間で完売しました。

 スタンダードモデルも用意しており、ドアはビニールタイプ、ソーラーパネルレス、ボディカラーはホワイトになるなどシンプルな装いで、こちらの価格は98万円とやや手頃になっています。

 そんなスリールオータですが、SNSなどには関心を持つ人も多いようで、さまざまなコメントが寄せられています。

「この手のミニカーやサイドカーというシティコミューターは潜在的な需要は高い」「これでいいんだよ」「買い物なら十分でしょう」など、小回りが利き、手頃であることを評価する声が多くみられます。

 また、「京王2000系みたいな顔してるね」「口開けて舌出してるみたい」「かわいいかも」とスタイリングの良さを指摘する人も。「停まってるの見たことあります。なかなかいいなと思いました」など、実車を見た人もいるようです。

 なおスリールオータについてEVジェネシスの担当者は、台数を確保して量産し販売を続けるとしており、価格は130万円前後となるようですが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとソーラーパネルを標準装備した仕様向上モデルを発売予定としています。

 また、スリールオータは新たにEVの「WVTA」認証を取得し、日本国内の走行だけでなく、EU加盟国27国でもナンバー取得と走行が可能といい、海外進出も視野に入れていると話しています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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