“最大4年待ち”が解消!? ホンダ「シビック タイプR」今なら「ふつうに買える」のか? 歴代最強のVTECターボ&6速MT搭載の「FFスポーツカー」販売現場の実情は?
2022年9月に発売されたホンダ「シビック タイプR」は、一時は4年とも言われる超長納期が話題となっていました。発売からおよそ3年が経過した今、シビック タイプRはどのような状況となっているのでしょうか。
ホンダ「シビック タイプR」今なら「ふつうに買える」のか?
1997年に登場した「EK9型」を初代とするホンダ「シビック タイプR」は、高いパフォーマンスを持つスポーツカーとして、国内外で高い評価を獲得しています。
現行モデルは「FL5型」と呼ばれる6代目で、2022年9月に発売されました。

もともとはベースの「シビック」同様にコンパクトなハッチバックでしたが、現行モデルではボディサイズが全長4595mm×全幅1890mm×全高1405mmへと拡大。
心臓部に搭載される2リッター直列4気筒「VTEC」ターボエンジンも最高出力330馬力/最大トルク420Nmと、歴代最高のスペックを実現しており、そこに新設計の6速MTやミシュラン製専用チューニングタイヤ、アダプティブ・ダンパー・システムなどが組み合わされました。
パフォーマンスは同カテゴリでトップクラスとなっており、2023年4月にはドイツのサーキット「ニュルブルクリンク(北コース)」でのタイムアタックで、FF(前輪駆動)車としては歴代最高となる7分44秒881を記録しています。
2025年1月23日には、シートをはじめとするインテリアをブラック基調とした「レーシングブラックパッケージ」が新たに設定され、その選択肢をさらに広げています。
そんなシビック タイプRですが、発売当初には最大4年という超長納期が案内され、話題となっていました。
実際、月産400台を計画していたシビック タイプRに対しておよそ2万台ものオーダーがあったとされており、バックオーダーの解消には単純計算でおよそ50か月(=4年2か月)を要します。
一方、最近では比較的順調に納車が進み、2025年9月には、注文受付を注視していた「レーシングブラックパッケージ」の受注が再開されるなど、状況は好転しつつあるようです。
では、現在のシビック タイプRは「ふつうに買える」状態となっているのでしょうか。
シビック タイプRの状況について、関東のホンダ販売店担当者は次のように話します。
「当店では、2025年11月時点で完全に受注を停止しています。シビック タイプRに対するお問い合わせは依然として多く、受注再開となったレーシングブラックパッケージも早々に生産枠が埋まってしまいました。
現在、当店ではキャンセル待ち抽選をおこなっており、キャンセルが出た場合に限ってご購入できるお客様を抽選で決定しています。
ただ、あくまでキャンセル待ちであるため、ご購入をご希望されるすべてのお客様にお届けできわけではないのが心苦しいところです」
一方、別のホンダ販売店ではやや状況が異なるようです。
関西のホンダ販売店担当者は次のように話します。
「2025年11月末現在、当店ではレーシングブラックパッケージの生産枠に2枠ほどの余裕があります。いますぐにご注文いただければ、2026年夏ころにはご納車できる見込みです。
シビック タイプRは現在でも高い注目を集めているものの、価格(消費税込)はベースモデルの499万7300円であったのに対し、レーシングブラックパッケージは617万9800円と100万円以上も高額です。
お問い合わせをいただいたお客様のなかには、価格面がネックとなりご購入を断念される方は少なくありません。
ただ、今後はレーシングブラックパッケージが中心になると言われており、ベースモデルが受注再開する可能性は低そうです。
そのため、現在シビック タイプRのご購入を検討されているお客様には、レーシングブラックパッケージの価格を基準にされることをおすすめしています」
※ ※ ※
シビック タイプRについては、一部の販売店ではオーダー可能なケースもあるものの、現在でも「ふつうに買える」という状態ではなさそうです。
とはいえ、かつてに比べると納期も短縮されており、状況が改善しつつあることは間違いなさそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。






















































