「警察に止められた」「誤請求された」 軽の白ナンバーに“悲鳴”続出!? 6割以上が「理不尽トラブル」の理由とは
街中で見かける機会が増えた「白ナンバー」の軽自動車。見た目がスッキリすると好評ですが、実はその「紛らわしさ」ゆえの悩みもあるようです。ナイルの調査によれば利用者の6割以上が、料金所や駐車場などで“ヒヤリ”とする経験をしているとか。今回は、そんな白ナンバー軽ユーザーが直面する意外な実態を紹介します。
軽の「白ナンバー」でトラブル多発? 6割超が経験した「嫌がらせ」と「誤請求」の実態
軽自動車といえば「黄色いナンバー」が一般的ですが、ラグビーW杯や東京五輪の特別仕様として交付された「白地風ナンバー」も広く普及しています。
しかし、普通車と同じような見た目であることから、思わぬ弊害も起きているようです。
ナイルが実施した最新の調査によると、これらを使用するユーザーの6割以上が何らかのトラブルに遭遇していることが明らかになりましたが、その中身とはどのようなものなのでしょうか。

軽自動車のナンバープレートといえば、黄色地に黒文字のデザインがおなじみです。
しかし近年、街中で白いナンバープレートを付けた軽自動車を見かける機会が増えました。
これは、2019年のラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を記念して交付された特別仕様のナンバープレートなどがきっかけです。
本来は黄色地デザインとなっていますが、特別仕様では全体的に白く見えることから、普通車と同じような外観を好むユーザーの間で人気を博しました。
ただし見た目がスマートになる一方で、周囲から軽自動車だと認識されにくいという側面もあります。
今回、ナイルが2025年11月28日に公表した「軽自動車の白地風ナンバーに関する調査レポート」によると、白地風ナンバーを利用している軽自動車ユーザーの65.9%、実に3人に2人が直近1年間で何らかのトラブルを経験しているという事実が判明しました。

では、具体的にどのようなトラブルが起きているのでしょうか。
同調査の結果を見ると、最も多かったのが「有人料金所での誤請求」で、21.0%のユーザーが経験しています。
ETCが普及しているとはいえ、有料道路の有人ゲートを利用する機会はゼロではありません。
その際、係員がパッと見て普通車だと誤認し、普通車料金を請求されてしまうケースがあるようです。
ドライバー自身がその場で気づいて訂正できれば良いですが、気づかずに多く支払ってしまうリスクも。
次に多かったのが「他車からの嫌がらせ」で、19.4%にのぼります。いわゆるあおり運転や、幅寄せなどが該当すると考えられます。
これには、「白いナンバーなのに軽自動車」というギャップが影響している可能性があります。
遠目には普通車に見えるため、後続車が普通の速度や加速を期待していたところ、軽自動車特有の挙動であったり、あるいは単に「紛らわしい」と不快に感じたりするドライバーから、理不尽な敵意を向けられるケースがあるのかもしれません。

トラブルは走行中だけではありません。「駐車場での区分ミス」も17.7%の人が経験しています。
商業施設やパーキングエリアなどで「軽自動車専用」の駐車スペースに停めた際、警備員や他の利用者から「普通車が停めている」と勘違いされ、注意を受けたり白い目で見られたりすることがあります。
また、ナンバー読み取り式の駐車場システムが誤作動を起こし、普通車として認識されてしまうケースもあるようです。
さらに深刻なのが、12.9%が経験した「警察や取締における偽装疑惑」です。
警察官でさえ、一瞬見ただけでは正規の白地風ナンバーなのか、あるいは普通車のナンバーを不正に取り付けた天ぷらナンバーなのか判別しにくい場面があるのかもしれません。

※ ※ ※
こうしたトラブルの実態がある一方で、軽自動車のナンバー制度そのもののあり方については、半数以上のユーザーが「現状維持」を望んでいるという結果も出ています。
主な理由としては、「税金を使ってまで制度を変える必要性を感じない」といった声が挙げられています。
その一方で、視認性の悪さを懸念し、普通車との明確な識別や、図柄入りナンバー自体の廃止を求める意見もありました。
なお2025年12月2日現在、交付申込み受付中の特別仕様ナンバープレートでは「大阪・関西万博ナンバープレート」「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」「全国版図柄入りナンバープレート-令和4年度版-」があります。
これらの軽自動車版では黄色い枠が設けられ、一目で軽自動車と識別できるようになっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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