カワサキ新型「“5人乗り”スポーツモデル」登場! 全長4mの「小さなボディ」にスーパーチャージャー付き「爆速エンジン」搭載! ド迫力の“機能美デザイン”採用した悪路最強モデル「新型テリックス」とは!
カワサキが「ジャパンモビリティショー2025」で日本初公開した新型「テリックス5 H2 DELUXE」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
カワサキ新型「“5人乗り”スポーツモデル」初公開!
カワサキは、2025年10月末から11月前半にかけて開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」において、オフロード4輪車「TERYX(テリックス)」シリーズの最新フラッグシップモデル新型「テリックス5 H2 DELUXE」を日本初公開しました。
このモデルは、同社が培ってきた2輪車(バイク)の技術を活かし、北米で拡大する多人数乗車オフロードレジャーの需要を満たす、極めて刺激的な一台です。

テリックスシリーズは2008年に登場した大型のサイド・バイ・サイド・ビークル(S×S)であり、岩山や泥濘地といった過酷なオフロード環境でのレジャー走行を目的としています。
日本でも「テリックス4」などのモデルが販売されていますが、今回初公開された新型テリックス5 H2は、そのシリーズの頂点に位置するモデルです。
最大の注目点は、その心臓部にあります。
カワサキの伝説的なスポーツバイク「ニンジャH2」に搭載されるものと同型の、999cc水冷4気筒スーパーチャージドエンジンを、S×S用に専用チューニングして搭載。
これにより、最高出力253馬力・最大トルク198.3Nmという圧倒的なパワーを発揮します。
カワサキの担当者によると、単にバイクのエンジンを流用したのではなく、車重に合わせたトルク特性や、チェーン駆動ではなくシャフト駆動となるS×Sに最適な改造を施しているとのこと。
スーパーチャージャーの独特なサウンドと、4気筒エンジンのパンチのある排気音が相まって、ドライバーの興奮を最高潮に高めます。
走行性能の追求も徹底しています。
高耐久CVTと、走行中に切り替え可能な2WD/4WD、そしてフロントデフロック機構を組み合わせることで、圧倒的なパワーを高い走破性へと変換。
強固なフレームに加え、FOX製電子制御ダンパーやクイックで正確なハンドリングを実現するEPS(電動パワーステアリング)、270mm径の大型ブレーキを採用するなど、悪路での快適性と操縦性の両立が図られています。
さらに、74インチトレッドと33インチタイヤを装備することで、走破性を飛躍的に向上させています。
そして今回初公開された最上級の「新型テリックス5 H2 DELUXE」は、3人がけのリアシート「コンタードスポーツシート」を備える5人乗り仕様です。
全長4050mm×全幅1880mmという大型ボディながら、最低地上高は410mmを確保しています。
先述の担当者は同車について、「北米では『ファミリー向けの家族みんなで楽しむモデル』として、多人数乗車の需要が非常に高い」と説明しており、この5人乗り仕様はまさにその市場のニーズに応えるものです。
デザインにおいても、力強い機能美が追求されています。
流麗なシルエットに、後方に向かって跳ね上がるアグレッシブなデザインを採用。
大型グリル周辺のLEDアクセントライトが精悍さを引き立て、ロープロポーションで走りを予感させます。
開発者は、「機能から来る部分とデザイン性をうまく融合させている」と語っており、抑揚のついたスリークなデザインに仕上げられています。
このようなテリックス H2シリーズのラインナップは、4人乗りのテリックス4 H2と、今回公開された5人乗りの新型テリックス5 H2 DELUXEなどが設定されており、北米での価格は3万7199ドル(約561万円)から4万3199ドル(約651万円)の間に設定されています。
現地では発売後の売れ行きも良く、反響は大きいとのこと。
現状、日本での正式な販売予定はありませんが、担当者は「アメリカではナンバープレートをつけて走行できるので、日本でも走れるようになると良い」とコメントしており、今後の日本の法整備と市場動向によっては、このスーパーチャージドS×Sが国内のオフロードシーンを席巻する可能性もゼロではありません。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。




















































































