”20年ぶり復活”なホンダ「NSX」!? “リトラ”ヘッドライト&カーボンファイバーの軽量ボディ採用!? ピニンファリーナ“手掛ける”「高性能ロードカー」JASモータースポーツによりイタリアに誕生へ
JASモータースポーツは2025年10月27日、ピニンファリーナと共同開発した同社初の高性能ロードカーのベース車両がホンダの初代「NSX」であることを明らかにしました。2005年に終了した初代モデルを現代に復活させた、新モデルはどのようなクルマなのでしょうか。
20年ぶり復活なNSX!?
イタリアのエンジニアリング会社「JASモータースポーツ」は2025年10月27日、ピニンファリーナと共同開発した同社初の高性能ロードカーのベース車両がホンダの初代「NSX」であることを明らかにしました。

NSXは、ホンダのレーシングスピリッツを象徴するスーパースポーツです。初代は1990年にデビュー。バブル経済真っ只中に開発されたとあって、潤沢な開発資金が注がれました。
量販市販車として世界初のオールアルミ・モノコックボディを採用。3リッターV型6気筒ガソリンエンジンを車両中央部(シート背後)に横置きし、後輪を駆動するミッドシップレイアウトを採用しました。
リトラクタブル(格納式)ヘッドライトをはじめ、当時のスーパーカー然としたスタイリングとする一方で、実用性、快適性も追求。「イージーに乗れるスーパーカー」という市場を開拓しました。
JASモータースポーツは、レーシングカーのコンストラクター(製造者)およびレーシングチームです。1995年設立。1998年からはホンダの公式パートナーとして、さまざまなカテゴリーのレースで勝利を収めるマシンの開発・製造に携わっています。
今回のプロジェクトは、初代NSXのレストモッド(旧車を現代風にアップデートしたカスタム)にあたります。モータースポーツからフィードバックされたメカニカルパーツを随所に盛り込み、初代のコンセプトを現代的に再解釈する方向で開発を進めているといいます。
ボディのデザインおよび製造を担当するピニンファリーナは、フェラーリをはじめ数々の名車のデザインを手がけてきたカロッツェリア(車体のデザイン・製造を行う業者)の名門です。今回のNSX再生プロジェクトでは、オリジナルの特徴を踏襲しながらカーボンファイバーを採用します。
エクステリアの一部が公開されており、リトラクタブル(格納式)ヘッドライトをはじめ、そのデザインは誰の目にも初代NSXであることがひと目で分かるものとなっています。詳細は、2026年前半に発表される予定です。
往年の名車に現代の技術と美意識が融合するプロジェクトだけに、今後の展開から目が離せません。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。














































































