トヨタ「“4人乗り”小型スポーツカー」が話題に! 全長3.9mの小さいボディに直4エンジン&6速MT搭載! 後輪駆動でめちゃ楽しそうな「S-FR」に絶えぬ熱望の声も!
「東京モーターショー2015」でトヨタが披露したコンセプトカー「S-FR」は、今なお多くのユーザーの関心を集めています。一体どのようなモデルなのでしょうか。
全長3.9mの小さいボディに直4エンジン&6速MT搭載!
2025年10月29日から11月9日まで開催された「ジャパンモビリティショー2025」では、各メーカーからさまざまなコンセプトカーが発表されました。
そんなコンセプトカーのなかには、近い将来、市販化されそうなモデルも存在しましたが、過去には、販売が期待されたにもかかわらず実現していないモデルがあります。
それが、トヨタが「東京モーターショー2015」で披露した「S-FR」という小型スポーツカーのコンセプトモデルです。

S-FRは「150万円で買えるFRスポーツ」という発想のもとに開発され、エンジンはフロントミッドシップに搭載し、FR(後輪駆動)レイアウトを採用。
パワーユニットには直列4気筒エンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションは6速MTです。詳細なスペックは未公表でしたが、排気量は1.5リッター程度と予想されていました。
ボディサイズは、全長3900mm×全幅1695mm×全高1320mm、ホイールベース2480mmと、5ナンバー枠に収まるコンパクトさでありながら、スポーツカーらしいロングノーズのシルエットが非常に印象的でした。乗車定員は4名です。
外観の特徴としては、丸みを帯びたボディや円形のライト類や大きな楕円形のグリルなどが挙げられ、全体的に親しみやすさを感じさせるスタイルに仕上げられています。
S-FRは、誰もが気軽に運転を楽しめるエントリーモデルとして、ライトウェイトスポーツの新たな可能性を示す一台として話題となりました。
翌年の2016年1月には、S-FRをベースにサーキット走行を想定したコンセプトカー「S-FRレーシングコンセプト」が「東京オートサロン」で公開されました。
TOYOTA GAZOO Racingが開発を手掛けたこのモデルは、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のフロントアンダースポイラーやカナード、リアスポイラーなどの大型エアロパーツを装着し、フェンダーも片側20mmずつ拡幅。
それでも全長4100mm×全幅1735mm×全高1270mmというコンパクトなサイズを維持しています。
エンジンフードにはエアアウトレットが設けられ、車高は50mmダウンされるなど、S-FRの特徴である愛嬌あるスタイルを残しながらも、レーシングカーとして迫力ある仕上がりとなっていました。
S-FRおよびS-FR レーシングコンセプトに対する反響は、クルマ好きの間で非常に熱く、今なお語り継がれるほどの盛り上がりを見せています。
SNSでは、「理想的なクルマ」「市販してほしかった」という要望のほか、「このデザインだったら買ってた」「可愛すぎる…」など、その親しみやすさと個性に対する賛同の声が多数寄せられています。
なお、「東京オートサロン2024」では、埼玉自動車大学校の学生が、「S-FR コンバーチブル」なるモデルを出展しています。
これは、幻のS-FRをオマージュしたうえでコンバーチブル化した、いわば進化系ともいえるカスタムカー。ベースとなったのはマツダ3代目「ロードスター(NC型)」ですが、その完成度は非常に高く、多くの来場者から注目の的となっていました。
市販化が実現していないS-FRですが、その高い人気ゆえに、今もなおユーザーからの市場投入への強い要望が途絶えることはないようです。
Writer: くるまのニュース編集部
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