ホンダのマルケス選手今季5勝目 前半戦ポイントランキングトップで折り返す
ホンダのマルケス選手は、今季5勝目を挙げ2位のヤマハのロッシ選手に対し、46ポイントの差を付け前半戦をポイントランキングトップで折り返します。マルケス時代に突入した感のあるMotoGPですが、他のライダーがマルケス選手の独走を止めるのか後半戦も楽しみです。
マルケス選手、ドイツGPにて9連勝達成
2018年シーズン前半戦の締めくくりMotoGP第9戦ドイツGPは、今季3回目のポールポジションから挑んだRepsol Honda Teamのマルク・マルケス選手が今季5勝目を挙げました。
オープニングラップではDucati Teamのロレンソ選手、Alma Pramac Racingのペトルッチ選手に続き3番手へとポジションを落としますが、5周目にペトルッチ選手をパス、13周目にはロレンソ選手を抜き、着実にリードを広げ勝利に近づきます。
その後、中盤から後半にかけてロッシ選手がマルケス選手との差を縮めますが、それまでタイヤをセーブしていたマルケス選手は一気にペースを上げて引き離し、終盤は2位のロッシとの差を約4秒まで広げての独走優勝を飾りました。
先頭争いをしていたロッシ選手と終盤で追い上げたビニャーレス選手は、ロッシが2位、ビニャーレスが3位とし今季初めてダブル・ポディウムを達成しています。
マルケス選手は、前戦オランダGPからの2連勝で今季5勝目を達成し、ドイツGPはMotoGPクラスにデビューしてから6連勝、125cc、Moto2時代を含めて9連勝を達成しています。
・Repsol Honda Team M・マルケス選手(優勝)
「今日の結果にはとても満足しています。そして、とてもうれしいです。ここで9回目の優勝を達成するなんて信じられない気持ちです。それにしても、年を追うごとにプレッシャーは大きくなっています。なぜなら、木曜日からたくさんの人が日曜日は優勝できますか?と聞いてくるからです。確かにこれまでいろんな展開、コンディションで優勝を経験してきました。チェッカーを受けたあと、ダニの26番のキャップをかぶっているマーシャルがいました。今大会は、今季を最後に引退する彼が主役だと思うし、彼の帽子を振って祝福しました。我々とホンダは、とてもいい仕事をしています。後半戦もこの調子を続けたいです」
・Movistar Yamaha MotoGP V・ロッシ選手(2位)
「ザクセンリンクはこれまであまりよい成績を残せていませんでしたが、今日はダブルで表彰台に上ることができとてもうれしいです。チームの仕事もとてもよかったと思います。そして私自身も序盤からよいレースができましたし、最後までミスなく走りきれたことに満足しています。先週、改めて去年のレースのビデオを見て “フォルガーがよい走りをしたのだから、私たちも同じことをしなければいけない”と。終わってみれば去年の彼と同じポジションに立つことができました。だから今はとてもうれしいし、よい流れで休暇を迎えられてうれしいです」
・Movistar Yamaha MotoGP M・ビニャーレス選手(3位)
「正直に言えば、とても厳しいレースでしたが、チームとともに今回は最後の10ラップの戦い方を改善することに集中してきました。これがとてもよかったのだと思います。そして実際、終盤はかなりいい走りができたと思いますが、チームとしても私自身も、もっとやれることがあると感じています。ここから夏休みになりますが、この間にまたハードワークをして、マシンのさらなる改善を目指します」
MotoGPは次戦まで短い夏休みに入り、8月3~5日に行われる第10戦は、チェコのブルノ・サーキットで開催されます。
【了】