「24時間無料だけど…」 道の駅&SA・PAのトラブル、なぜ後を絶たない? 車中泊やゴミ、騒音問題! ゴミ箱撤去や消灯対策も! 管理者を悩ます「迷惑行為」の実態とは
「仮眠」か「宿泊」か… 曖昧な境界線と施設の苦悩
こうしたトラブルに対し、施設側も対応に苦慮しています。
過去には「車中泊禁止」を掲げる施設もありましたが、利用者から「疲れたから仮眠しているだけだ」と主張されれば、安全運転の観点からも強く退去を促すことは難しいのが実情です。
人によって疲労回復に必要な時間は異なるため、「何時間までなら休憩で、それ以上は宿泊」という明確な線引きができないことが、問題の解決を難しくしています。
そんな中、独自の対策に乗り出す施設も現れています。
例えば北海道のある道の駅では、利用者にクルマのナンバーを申告してもらうことで、駐車場での夜間滞在を容認するシステムを導入しました。
これは、万が一トラブルが発生した際に迅速に対応できるようにするための苦肉の策とも言えます。

また、広島県内の施設のように、夜間の騒音対策として深夜帯に照明を全消灯するという強硬手段をとるケースや、逆に有料の車中泊専用スペースを設けて積極的にユーザーを受け入れようとする動きも見られます。
しかし、すべての施設がこうした対策をとれるわけではなく、多くの道の駅は「利用者の良心」に委ねざるを得ない状況が続いています。























