「24時間無料だけど…」 道の駅&SA・PAのトラブル、なぜ後を絶たない? 車中泊やゴミ、騒音問題! ゴミ箱撤去や消灯対策も! 管理者を悩ます「迷惑行為」の実態とは
「無料」が生む甘え? ゴミ放置にトイレの私物化も
では、具体的にどのような迷惑行為が起きているのでしょうか。
多くの施設運営者が頭を抱えているのが、持ち込まれた「ゴミ」の問題です。
車内で出た飲食のゴミだけでなく、家庭ごみを持ち込んで捨てていく悪質なケースも見受けられます。
多くの道の駅は地元自治体が運営に関わっており、ゴミの処理費用には住民の税金が充てられています。
処理コストの増大や分別作業にかかるスタッフの負担は、本来注力すべき地域産品の販売や観光情報の提供といった業務を圧迫しかねません。
実際にNEXCO中日本名古屋支社では東海地区の一部のパーキングエリア(トイレのみのPA)から、ごみ箱を撤去。その理由について「持ち込みごみや、不審物等の投棄が多発しており、安全・環境・防犯等の観点から撤去しています」と説明しています。

また、トイレなどの共有スペースにおけるトラブルも深刻です。
洗面台を占領して洗顔や歯磨きをする程度ならまだしも、中には洗髪まで行い、床を水浸しにして立ち去る利用者もいるといいます。
これでは、純粋にトイレを利用したい他のドライバーが気持ちよく使えないばかりか、清掃スタッフの負担も増す一方です。
さらに駐車スペースの問題も見過ごせません。
屋根があるからという理由で障害者用スペースに一般車が停め続けたり、何日にもわたって同じ場所に居座ったりする「連泊」行為も報告されています。
道の駅やSA・PAはキャンプ場ではないため、駐車場でテーブルや椅子を広げて調理をするような行為は、完全なマナー違反と言えるでしょう。
また、静寂が求められる夜間の「騒音」も大きなトラブルの要因です。
エンジンをかけたままのアイドリング音や、深夜まで続く話し声、ドアの開閉音は、近隣住民や仮眠をとる他のドライバーにとって深刻なストレスとなります。
特に、集団で集まって大騒ぎをするケースなどは、警察に通報される事態に発展することさえあるのです。
実際に複数の道の駅では、深夜に自動車やバイクが集まって大声で騒ぐといった迷惑行為が散見されたことにより、深夜の駐車場照明を全消灯するなどの対策を実施しています。























