ホンダ「リッター20キロ」走る「新“7人乗り”高級ミニバン」に注目! 至れり尽くせりな「豪華な後席」で「快適過ぎます」! 新「オデッセイ」一部改良で何が変わった?
ホンダが上級ミニバン「オデッセイ」の一部改良を発表しました。ユーザーの要望に応えた快適装備の充実や、日本初導入となる新色が設定されたようですが、はたしてどのような内容なのでしょうか。
後席の快適度がさらにアップした!
ホンダは2025年11月6日、高級ミニバン「オデッセイ」を一部改良しました。
ユーザーの要望が多かった改善を図ったといいますが、どのような点が変更されたのでしょうか。

1994年に初代が登場したオデッセイは、国内ミニバン市場を開拓した草分け的存在です。
現行型は2013年に登場した5代目。「上質なおもてなし空間と、走る喜びの両立」をコンセプトに掲げ、広い3列シートの快適性に加え、国内向けオデッセイとしては初めて後席両側スライドドアを採用しました。
さらに低床プラットフォームによる高い操縦安定性や、2モーターハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」による優れた燃費性能や静粛性など多くの特徴を持ちます。
2020年には2度目となるマイナーチェンジを実施するなど度重なる進化を続けてきましたが、2021年末に一度生産を終了。2023年12月に中国製モデルを再導入して現在に至ります。
現行オデッセイのエクステリアは、低重心プロポーションと水平基調のフロントフェイス、大型フロントグリル、重厚感あるリアデザインが特徴です。ボディサイズは全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mm、ホイールベース2900mmです。
インテリアは、高級感のあるインパネやフローティング構造の大型センターコンソール、黒基調の内装と木目調加飾で上質な空間を演出。
2列目にはゆったりとくつろげる両側アームレスト付きキャプテンシートを採用。オットマンやリクライニングは電動調整が可能なほか、上位グレードでは本革シートも採用されてさらに豪華な仕立てとなります。
また、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車標準装備しています。
パワートレインは、2リッターi-VTECエンジン(最高出力107kW/145PS)と2モーターハイブリッドを組み合わせたe:HEVを採用し、駆動方式はFF(前輪駆動)となります。
モーターは最高出力135kW(184PS)、最大トルク315Nmを発揮、燃費(WLTCモード)は19.9km/L~20.0km/Lです。
今回の一部改良は快適性の向上を主眼とし、ユーザーの要望に応え「2列目大型ロールサンシェード」を全車標準化。後席の快適性をいっそう高めました。
あわせてボディカラーのラインナップも見直されました。
「e:HEV アブソルート EX ブラックエディション」には、日本初導入の新色「ダイヤモンドダスト・パール」を追加しました。
「空を舞う氷晶の輝き」をイメージしたという、特別なニュアンスカラーです。
最上級グレードとなるe:HEV アブソルート EX ブラックエディションは、新色を含む5色展開となりました。
「e:HEV アブソルート EX」は「プレミアムヴィーナスブラック・パール」などの4色展開で、ベーシックな「e:HEV アブソルート」は「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パールII」の2色展開となります。
なお今回の一部改良では、パワートレインやデザインに変更はありません。
価格(消費税込み)は、508万6400円から545万500円です。
それまでのモデル(2023年12月発売モデル)と比較すると、価格上昇は4万4000円から6万6000円程度に抑えられており、商品力が高まったといえるでしょう。
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ユーザーの声を反映した「2列目サンシェード」の標準化は、日常の満足度を高める実効性の高い改良と言えます。日本初導入の新色はブラックエディションの精悍さをどう引き立てるのか、発売後の反響に注目が集まります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。













































