トヨタ新「“4WD”コンパクトスポーツ」がスゴイ! 1.6リッター「直3」で「300馬力超え」! 迫力エアロの「GRヤリス Aero performance package」とは
トヨタ「GRヤリス」に新たに追加された「エアロパフォーマンスパッケージ」は、モータースポーツで得られた知見を活かした新モデルです。いったい、どのような内容なのでしょうか?
6点のエアロパーツで構成される“新モデル”とは?
2025年10月1日、トヨタは「GRヤリス」に新モデル「エアロパフォーマンスパッケージ」を設定しました。
「モータースポーツ用の車両を市販化する」という発想のもとに開発されたGRヤリスは、2020年9月に発売されました。
コンパクトカーである「ヤリス」をベースとしてはいるものの、そのキャラクターはまったく異なります。

GRヤリスの心臓部には、新開発となる1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジンが搭載され、そこに同じく新開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」が組み合わされます。
発売当初のパフォーマンスは最高出力272ps/最大トルク370Nmとなっていましたが、2024年モデルからは最高出力304ps/最大トルク400Nmへと高められています。
グレード構成は、基本となる「RZ」を中心に、最上級グレードの「RZ“ハイパフォーマンス”」やモータースポーツ参戦用車両の「RC」がラインナップされています。
今回登場した「エアロパフォーマンスパッケージ」は、東京オートサロン2025で発表されたもので、妥協することなく調整を重ねたという計6点のアイテムで構成され、すべてを同時装着することでその効果が最大化するとされています。
「エアロパフォーマンスパッケージ」を構成するのは、「ダクト付きアルミフード」「フロントリップスポイラー」「フェンダーダクト」「燃料タンクアンダーカバー」「可変式リヤウイング」「リアバンパーダクト」です。
「ダクト付きアルミフード」は、全日本ラリー選手権参戦車において先行開発されたカーボン製フードと同形状のもので、高速走行中にエンジンルーム内の熱をダクトから放出することで冷却効果を高めます。
「フロントリップスポイラー」は、フロントリフトの発生を抑え、フロントの接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスの向上が期待できます。
「フェンダーダクト」は、ホイールハウス内にたまる空気を後方へ放出させることで、ノーズダイブ時のステアリングフィールや、コーナー入り口での操縦安定性が向上します。
「燃料タンクアンダーカバー」は、スーパー耐久シリーズからヒントを得たもので、ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能をさらに高めます。
「可変式リヤウイング」は、大型のリヤウイングによって高速域での操縦安定性の向上や、ブレーキング時のスネーキング現象の抑制に寄与します。可変式となっているため、走行シーンに応じてウイングの角度を変更することが可能です。
「リアバンパーダクト」は、リアバンパーにおけるパラシュート効果を抑制し、Cd値(空気抵抗)をさらに低減する効果があります。
これらのアイテムは、いずれもモータースポーツで得られた知見がもととなっています。
当初は「フロントリップスポイラー」をのぞく5点での構成となる予定でしたが、レーシングドライバーの大嶋和也氏のフィードバックを受け、より高次元のバランスを目指すために6点構成になったといいます。
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なお、「エアロパフォーマンスパッケージ」はパッケージオプションであるため、単体での販売はされていません。また、後付けも不可となっています。
「エアロパフォーマンスパッケージ」は「RZ “ハイパフォーマンス”」および「RC」のみの設定となり、それぞれの価格は「RZ “ハイパフォーマンス”エアロパフォーマンスパッケージ」が547万5000円から582万5000円、「RC エアロパフォーマンスパッケージ」が405万5000円から440万5000円となっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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