高速道のトンネルで「今後ラジオの視聴はできません」 NEXCO西が発表 なぜ設備の「運用」を停止? 11月から「ラジオ再放送設備」順次休止

NEXCO西日本は、一部トンネルを除いてラジオの再放送設備の運用を終了すると発表しました。

トンネルで「ラジオ放送」 今後は入らないことに

 NEXCO西日本は2025年11月10日、一部トンネルを除いてラジオの再放送設備の運用を終了すると発表しました。

トンネル内ラジオ再放送設備が休止に(画像:PIXTA/イメージです)
トンネル内ラジオ再放送設備が休止に(画像:PIXTA/イメージです)

 ラジオの再放送設備は、放送局からのラジオ電波が入らないトンネル内でラジオを聞けるようにする設備です。

 単にラジオの電波をトンネル内部の車両に向けて再発射するだけでなく、トンネル内で事故や災害が発生した際にラジオの電波に割り込んで、交通状況や避難誘導をアナウンスする機能もあります。

 NEXCOではトンネル内でもラジオ放送を聞けるよう、再放送設備の整備をおこなってきましたが、今回この運用を11月以降から順次休止することを決定しました。

 休止の理由についてNEXCOは、「近年ではインターネットを活用したラジオ視聴アプリの普及により、ラジオの楽しみ方が多様化している状況を踏まえた」としています。

 ただし、NEXCO西日本管轄のトンネルすべてで運用を停止するのではなく、新名神の甲南IC〜草津田上IC・高槻IC〜川西IC、山陽道の山陽IC〜岡山IC・志和IC〜広島JCTなど一部区間のトンネルでは、再放送設備が継続して運用されます。

 またごく短いトンネルなど、元々再放送設備が設置されていないところでのラジオ聴取には影響がありません。

 なお、再放送設備の運用が休止されても、NEXCO西日本のトンネルでは携帯電話の回線が利用できることから、引き続き高速道路を走行中にラジオを聞きたい利用者に対しては、「インターネットを通じたラジオ視聴アプリなどのご活用をご検討いただけますと幸いです」としています。

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