ホンダ新「オデッセイ」発売! 最上級より「36万円オトク」&一番低燃費な「リッター20キロ」近くを記録する“7人乗り仕様”! 両側パワースライドドア&“高級内装”もイイ「最安モデル」って?
2025年11月7日、ホンダ「オデッセイ」の一部改良モデルが発売されました。そのなかでも最も安いエントリーモデルとはどのような仕様になっているのでしょうか。
最安グレードでも抜かりなし! 一部改良でさらに快適に
ホンダは2025年11月6日に「オデッセイ」の一部改良モデルを発表し、翌7日に発売しました。
今回の一部改良では、2列目シートのロールサンシェードを全モデルに標準装備化。また、日本初投入となるボディカラーを一部グレードに設定したほか、各グレードのカラーラインナップを見直しています。
そんな現行オデッセイの中で最も手頃な価格で購入できるエントリーモデルとは、どのようなクルマなのでしょうか。

オデッセイは1994年、ホンダのRVシリーズ「クリエイティブ・ムーバー」の第1弾として登場しました。
初代モデルはミニバンでありながら全高1645mmという低めの設計を採用し、走行性能や乗り心地の良さが高く評価されました。
セダンから乗り換えるユーザーも多く、大ヒットを記録。その後、2代目・3代目モデルも好調なセールスを維持しました。
現行の5代目モデルは2013年に登場しましたが、2022年に一度日本国内での販売を終了。その後、2023年に中国生産モデルとして再販がスタートしました。
そして2025年11月6日に実施された一部改良では、ユーザーからの要望に応え、2列目シートの大型ロールサンシェードを全モデルに標準装備化。
また、日本初投入となる新色「ダイヤモンドダスト・パール」を一部グレードに設定し、各グレードのカラーラインナップを刷新しました。
そんな現行オデッセイの中で最も手頃な価格のエントリーモデルが「e:HEV ABSOLUTE」です。
ボディサイズは全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mm、ホイールベースは2900mmで、他のグレードと共通です。
エクステリアデザインに大きな違いはありませんが、ホイールは上位グレードとは異なる17インチアルミホイールを採用。ボディカラーの選択肢はホワイト系とブラック系の2色に限られます。
なお、新色のダイヤモンドダスト・パールは、最上級グレードの「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」にのみ設定されています。
インテリアは3列シート7人乗りのレイアウトで、ブラックのコンビシートを採用。木目調パネルや本革巻きステアリングホイールなどにより、高級感ある仕上がりとなっています。
装備面では、上位グレードに比べて運転席アームレストやワイヤレス充電器、足先で開閉できるハンズフリーアクセスパワーテールゲートなどが省かれていますが、それ以外はエントリーモデルながら充実した内容となっています。
シートは、運転席に8ウェイ、助手席に4ウェイのパワーシートを装備。2列目シートには両側アームレストと大型センターテーブル、電動オットマン、リクライニング機能を備えた4ウェイパワーシートを採用しています。
さらに、運転席・助手席および2列目シートには2段階の温度調整が可能なシートヒーターを搭載。寒い日でも快適なドライブを楽しめます。
スライドドアは左右ともにパワースライドドアを標準装備。先進安全運転支援システム「Honda SENSING」には、衝突軽減ブレーキや踏み間違い衝突軽減システム、アダプティブクルーズコントロールなどの主要機能を搭載しています。
加えて、前後左右のカメラ映像を組み合わせて表示する「マルチビューカメラシステム」も標準装備です。
パワートレインは、最高出力145PS・最大トルク175Nmを発生する2リッター直列4気筒ガソリンエンジンに2基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。駆動方式はFF(前輪駆動)です。燃費はWLTCモードで19.9km/Lを達成しています。
これらの特徴を持つe:HEV ABSOLUTEの価格(消費税込)は508万6400円。なお、最上級グレードの「e:HEV ABSOLUTE・EX BLACK EDITION」は545万500円で、エントリーモデルとの価格差は36万4100円となっています。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。

























