フェラーリ「“オフロード”スーパーカー」公開!? 750馬力超え「V12」エンジン搭載! 高性能「4WD」×車高アップで悪路性能スゴい! カスタムモデル「Elevato」米国に登場
2025年11月4日に開幕した「SEMAショー2025」で公開された「Elevato」は、フェラーリ「GTC4ルッソ」をベースにGlasWerks DMVが開発したオフロード仕様のコンバージョンモデルです。いったいどんなクルマなのでしょうか。
GTC4ルッソをベースに生まれた新オフロードスーパーカー!
2025年11月4日、米国ラスベガスで開幕した「SEMAショー2025」で、GlasWerks DMV(グラスワークスDMV)が発表した「Elevato(エレヴァート)」が大きな話題を呼んでいます。
フェラーリ「GTC4ルッソ」をベースに開発されたこのモデルは、オンロードグランドツアラーの快適性とオフロード走破性を融合させたスーパーカーです。

SEMAショーは、SEMA(米国自動車用品工業会)が1967年から毎年開催している世界最大級のアフターマーケット見本市で、メーカーやチューナーが独自のカスタムカーを披露する場として知られています。
そんな中で登場したElevatoは、GlasWerks DMVのスペシャルオペレーションズ部門が手掛けた初のビスポークモデルです。V12エンジンを搭載する4シーター・グランドツアラーを、まさかの“オフロードスーパーカー”へと生まれ変わらせました。
Elevatoでは、車体構造から足まわりまで徹底的な再設計が施されています。シャシーには補強用ブレースを溶接し、ねじり剛性を向上。悪路走行時の安定性を確保しています。サスペンションにはCNC削り出しのT6061アルミ製コントロールアーム(前後・上下)を採用し、ビレットアルミ製スタビライザーリンクや強化タイロッドなどを組み合わせています。
さらに、MCS製トリプルアジャスタブルダンパーとアイバッハ製スプリングを装備し、「ロード/ミックス/ラリー」の3モードに対応。サスペンショントラベルは前後とも約200mm(8インチ)に拡大され、最低地上高は約230mm(9インチ)を実現しています。純正比で約70%アップという高いクリアランスを誇り、舗装路から砂地・雪道まで幅広い路面を走破可能です。
足元には、ピレリ「スコーピオン」オールテレインタイヤを装着。ホイールはGlasWerksとForgeline(フォージライン)が共同開発した「Rally-1」鍛造モノブロック仕様で、フロント19×8.5インチ/リア20×10.5インチのサイズを採用。軽量かつ高い剛性を実現しています。
パワートレインはフェラーリ純正の6.3リッターV12自然吸気エンジンをベースに、吸排気系とECUの専用チューニングを実施。最高出力は758馬力、最大トルクは788Nmと、ノーマル比で78馬力・91Nmアップを果たしました。
トランスミッションは7速DCT、駆動方式はGTC4ルッソ同様の4WDを踏襲。さらに4輪操舵システム(4WS)も備え、悪路でのコントロール性とオンロードでの俊敏なハンドリングを両立しています。
排気系には、航空機にも使われる高耐熱インコネル素材を使用した直径73mmパイプを採用。デュアルレゾネーターと可変バルブ付きパフォーマンスマフラーにより、ドライバーが好みに応じてサウンドを切り替えることができます。軽量化にも大きく貢献しています。
さらに車体前後には、最大牽引力7000ポンド(約3.2トン)に対応する強化フックを装備。鮮やかな「スペシャルオペレーションズ・オレンジ」で仕上げられ、デザイン上のアクセントとしても存在感を放ちます。
価格はベース車両を除き17万5000ドル(約2675万円)。オーナーがGTC4ルッソを持ち込み、GlasWerksがコンバージョンを実施する方式です。
4シーターの快適性をそのままに、758馬力のV12と高い走破性を両立したElevatoは、ポルシェ「911ダカール」やランボルギーニ「ウラカン・ステラート」に続く、“新世代オールテレインスーパーカー”として注目を集めています。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。















































