名神高速“渋滞の名所”「一宮JCT」悲願の“6車線化”へ! 年中「地獄渋滞」の大混雑ポイントがついに解消 「東名・中央・北陸方面」のアクセスも改善 11月下旬に運用開始
NEXCO中日本は名神高速の一宮IC〜一宮JCT間で、2025年11月下旬から6車線運用を開始すると発表しました。
渋滞名所の「6車線化」 スムーズな行き来に期待
NEXCO中日本 名古屋支社は2025年10月9日、名神高速の一宮IC〜一宮JCTの区間で、11月下旬に6車線運用を開始すると発表しました。あわせて名神集中工事の日程も告知されています。
一体どのような区間で、6車線運用でどう便利になるのでしょうか。

名神高速のうち、一宮IC〜一宮JCT間は、愛知県名古屋市の北西部に位置する約2.7kmの区間です。
西は養老・関ヶ原・米原方面、北は東海北陸道の美濃・飛騨・砺波方面と接続し、名古屋市の中心地と繋ぐ役割を果たしています。
一方、付近には小牧JCTや中央道の土岐JCTなどもあり、1日8万台の車両が利用。名古屋市北部のみならず、東海・北陸・信越方面を結ぶ重要な区間となっています。
しかし、近年は連休などで交通量が増加する時期だけでなく、朝夕の通勤時間帯にも頻繁に渋滞が発生するようになり、日常的に交通の流れが滞っている実態がありました。
多発する渋滞を減らすべく、4車線(片側2車線)から6車線(片側3車線)に拡張する工事が進められています。
これまで3.6mを確保していた車線幅を1車線あたり3.25mに縮小。路肩の植栽を撤去し、ギリギリまで路肩を端に寄せることで、これまで10.45mだった道路全体の幅を10.75mに拡張し、既存の高架道路を建て替えることなく車線数の増加を図ります。
すでに同区間の上り線では2024年9月から3車線運用が開始されており、対策前は660回発生していた渋滞が約40%も減少した392回となり、1回あたり平均3.8kmだった最大渋滞長は約30%減少の2.6kmに短縮。
同区間では交通量が約4%増加したことを踏まえても、3車線運用によって渋滞を大幅に緩和する効果が現れています。
また、一定区間を通過するのに要する時間を計測した結果も公表しており、岐阜羽島ICから一宮ICまでの16時~18時のピークタイムの通過時間は、平日約5分(30%短縮)・休日約4分(短縮)。
一宮木曽川ICから一宮ICまでの16時~18時のピークタイムの通過時間は、平日約22分(約70%短縮)・休日約35分(約80%短縮)となりました。
対策前後で交通の流れがよりスムーズになっていることが伺えます。
そうした成果を踏まえて、いよいよ下り線でも3車線運用を実施するべく、NEXCOは2025年11月8日から11月29日にかけ、集中工事の実施を決定。
同区間約2.7km(下り線)の工事が終了後、正式に6車線運用が始まるとしています。
今回の下り線の工事が完了すれば同様の成果に期待でき、上下線ともに流れはよりスムーズになり、名古屋市周辺だけでなく、愛知県内外の交通の流れにも良い影響をもたらすことが見込まれています。
大渋滞の温床となっていた一宮JCT・IC付近のボトルネック解消まで、もう少しといった様相です。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。












































