日産「セレナe-POWER」の実燃費は? 徹底的にいろいろな状況を走って計測してみた

セレナe-POWER:高速道(東名高速) 実燃費[16.4km/L]

 セレナのドライブコンピュータは表示機能が非常に充実しているので、こうしたテストにも向いています。秦野中井から御殿場までの区間は高低差もあり、高速ワインディングが続くので、燃費はどうしても落ちますが、御殿場インターで走行距離84.7km、平均車速は86km/h、平均燃費は16.4km/Lとなりました。正直なところ高速燃費は思ったほど伸びませんでした。

新型セレナe-POWERの高速道(東名高速) メーター燃費計[16.4km/L]

 そこからしばらく、参考までに郊外燃費を計測したところ、バッテリーがいっぱいになってモーターだけで走るシーンが増えると、数百メートル走っただけでグンと上がったり、逆にバッテリーがなくなって一気に下がったりしながら、27.0kmの距離を平均車速28km/hで走ったところ、燃費は15.7km/Lとの表示。ちなみにピークで18.4km/Lまで上がったことを確認しています。

 そこでいったんリセットし、長尾峠という、制限速度が30km/hの狭いつづらおりのワインディングをのぼります。すると、しばらくずっと上り坂がつづくので燃費には厳しいと思ったのですが、e-POWERはこういう状況に強いのか、上手く発電しながら駆動している印象で、そのまま制限速度が40km/hの箱根スカイラインに入って間もない地点まで10.5kmの距離を平均車速32km/hで走ったところ、燃費は6.9km/Lと表示されました。エンジンはときおり平坦なところで止まる以外はほぼ回りっぱなし。それでも30km/hを目安に走ればバッテリーは微妙に増えいきました。

新型「セレナe-POWER」のエンジンルーム

 また、アクセルオフだけで強く減速する「ワンペダルドライブ」は、ワインディングでも走りやすいことがわかりました。加えて、箱根スカイラインのように、上りと下りの勾配が交互に訪れる道を低速で走っていると、上手いこと充電してその電力を使って走ることがくりかせされて、バッテリーもあまり減りません。燃費も後半に行くにしたがい上がった意外と伸びて、芦ノ湖スカイランンの箱根峠側の料金所で、距離は20.8km、平均車速は38km/h、燃費は9.1km/Lとの表示。全体としては上り勾配が多いわりにはまずまずです。

日産セレナに追加されたe-POWERを写真でチェック(15枚)

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