希望ナンバーランキング発表! 今後「358」が減る意外な理由とは!? 次は「2525」が抽選対象に? 人気ナンバー10年の変化を見る
ジャパンモビリティショー2025の全国自動車標板協議会(全標協)ブースにて、ナンバープレート希望番号の地域別ランキングが発表されました。データが残る希望ナンバーランキング発表からちょうど10年を迎えるにあたって、希望番号の変化を振り返ってみました。
ジャパンモビリティショー2025で希望ナンバーのランキング発表!
ナンバープレートの交付・頒布を主な業務とし、自動車行政の円滑な遂行に協力する一般社団法人「全国自動車標板協議会」(以下、全標協)は「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」の全標協ブースにて希望番号の地域別ランキングを発表しました。
全標協が東京モーターショーのブースで希望番号のランキング発表を行うようになったのは2013年の「第43回東京モーターショー」よりも前とのこと。全標協が初めてモーターショーにてブース出展をしたのは2005年なので、今年でちょうど20年を迎えました。
初出展から20年、データが残る希望ナンバーランキング発表(2015年)からちょうど10年を迎えるにあたって希望番号の変化を振り返ってみました。

●2015年 第44回東京モーターショー
ちょうど10年前の2015年はナンバー地域別のランキングは発表されておらず、3ナンバー、5ナンバー、軽自動車(※5ナンバー)の総合ランキングだけが発表されていました。
この時からすでに、5ナンバーと軽自動車では「2525」がトップでした。3ナンバーは地域別で圧倒的に「1」が多く、ダントツの総合1位となりました。その後大人気となる「358」はまだ全くランキングには入っていません。
●2017年 第45回東京モーターショー
2017年の第45回東京モーターショーからは、地域別のランキングも追加されるようになりました。3ナンバーでは、「1」が全国117地域のうち95地域で1位という圧倒的な人気を誇りました。3ナンバー車に乗る人は「1番になりたい!」という思いが強いのでしょうか。
なお、5ナンバー車では軽自動車も登録車も1位は「2525」となっています。
また、総合ランキングには出てきていませんが2017年から地域別ランキングに「358」がちらほら登場しています。
●2019年 第46回東京モーターショー
2019年は東京モーターショーという名称が最後になった年です。
この年、初めて「358」が軽自動車のランキングで登場しました。総合1位は相変わらず「2525」ですが、初登場ながら総合6位にランキングしたことに注目です。
●2023年 第1回ジャパンモビリティショー
2023年に発表データで、はじめて5ナンバー車、3ナンバー車においても「358」が総合ランキング入りしました。
つまり全車種において「358」がランキング入りしたことになります。なお、モーターショーが2021年は中止となったこともあり m4年が経過して「358」が急激に増えてきたことが反映され始めました。
●2025年 第2回ジャパンモビリティショー
発表されたばかりの最新データでも「358」人気は相変わらずで、軽自動車では断トツ1位。5ナンバー車では、前回から2ランクアップして4位にランキングしています。
2025年5月に抽選対象となったことで枚数が制限されるため、これからランキングの順位は少しずつ落ちていくでしょう。
・軽自動車
1位 358
2位 2525
3位 3
4位 8008
5位 1
6位 1122
7位 11
8位 8
9位 5
10位 1001
・5ナンバー車
1位 2525
2位 1122
3位 1
4位 358
5位 8
6位 3
7位 8888
8位 1010
9位 1188
10位 8008
・3ナンバー車
1位 1
2位 8
3位 3
4位 5
5位 11
6位 8008
7位 8888
8位 7
9位 358
10位 1001
次の抽選対象は「2525」?
さて、希望ナンバーとして急増している「358」は2021年4月より、「名古屋」ナンバーにおいて抽選対象となっていましたが、その後も全国的な払い出し数の増加によって、一般希望番号の申し込みは2025年5月11日21時で終了。2025年7年5月19日の抽選から抽選対象希望番号となりました。
「358」人気の理由は風水的に良い番号であるという話ではっきりとした根拠はないものの、近年は確かに「358」ナンバーを付けたクルマをよく見かけるようになりました。
またディーラーが希望番号を希望しない、どんな番号でもよいというお客さんに向けて、変な番号にならないよう無償サービスで「358」を選んでいる場合もあります。
ところで358が抽選番号となったことで実はランキングにも少しずつ変化が表れることが予想されます。
抽選番号になる以前は「希望すればだれでも358ナンバーを入手」できました。
しかし、全国的に抽選対象となると各地域毎週1回の抽選で4台分しか出せない決まりになっており、以前のように無尽蔵に「358」が出せるわけではありません。
前述したように全標協が発表する希望ナンバーランキングは希望番号制度がスタートした1998年からの累計となります。
そのため、まだ2025年5月に抽選対象になった「358」は集計が締め切られる同年7月までの累計にはほぼ反映されていませんが、今後は徐々にランキングに反映されて358が減っていくことが予想されます。
一方、近年、ダントツに増えているのが「2525」(ニコニコ)です。
多くの地域で1位になっていることからも、358と同様に今後は抽選対象番号になる可能性が高いでしょう。
全標協に聞いたところ、「特定の数字を抽選対象にするかどうかは国交省自動車情報課の判断になります。これまでの希望番号の払出状況から数年後の需要を予測して、その希望番号が枯渇するのを抑えるために人気が高い番号が抽選番号として設定されることになります」との回答がありました。
これから「2525」ナンバーを愛車につけたい、と思う人は早めに申し込んでおいたほうがよさそうです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。





































