トヨタが新型「RAV4」を日本初公開! 7年ぶり「全面刷新」でちょうどいいサイズ&「第6世代ハイブリッド」搭載! 異なる“3つのモデル”も用意する「トヨタの主力SUV」 JMS2025で一挙お披露目
トヨタは、「ジャパンモビリティショー2025」で、2025年度中に国内発売予定の新型「RAV4」を初公開しました。お披露目された日本仕様の3モデルについて、開発者に話を聞きました。
好調だった現行型(5代目)からどう変化したのか
トヨタは、2025年10月29日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した「ジャパンモビリティショー2025」で、2025年度中に国内発売予定の新型「RAV4」(6代目)を初公開しました。
会場でお披露目されたのは3つのモデルで、それぞれ日本仕様のプロトタイプだといいます。会場の開発者に話を聞きました。

1994年に誕生したRAV4は、クロスオーバーSUVの先駆者といえるモデルです。
初代RAV4がデビューした当時、主流だったSUVの多くは、本格的な悪路走破性を持つ一方で、重厚な造りを特徴としていました。
これに対し初代RAV4は、アウトドア用途に対応しながらも、街乗りでも気軽に楽しめる性能を併せ持った点が支持を集め、国内外で新たな市場を開拓したのです。
2018年に世界初公開され、2019年に国内の発売を開始した5代目(現行型)RAV4では、世界180の国と地域で売られるグローバルモデルへと成長を遂げました。
2022年には、トヨタの全車種中で唯一100万台を超えるグローバル販売台数(101万6000台)を記録。初代より30年間の累計販売は1500万台に達するなど、名実ともにトヨタを代表する大ヒット作となりました。
このように非常に重要な役割を果たす主力のモデルだけに、今回の新型RAV4も大きく進化を遂げています。
パワートレインでは、新開発のハイブリッドシステムにより加速感を高めるなど、5代目RAV4で刷新した走りの良さをさらに追求しました。
なかでもPHEV(プラグインハイブリッド車)は、トヨタ初搭載の最新第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた、新開発PHEVシステムを採用しています。
また、トヨタ車初の知能化技術搭載も注目点として挙げられます。ソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」を採用し、「SDV(Software-Defined Vehicle:ソフトウェア定義車両)」量産の第一歩をスタートさせました。
デザインも変革を遂げました。
現行型の5代目RAV4では、力強いアクティブさと洗練を併せ持つ多角形の造形を大きな特徴としていましたが、新型RAV4ではその良さを継承しつつも、よりスッキリとした印象に刷新されています。
新型RAV4の開発に携わった担当者は、その狙いについて次のように話します。
「現行型が“ラギット感(無骨さ)”“ギア感”を打ち出し好評だったため、新型でどこまで変えるか悩みました。
例えば、変更を分かりやすくするためにサイズを大きくしたり、装備を豪華にするという方向性ではなく、『守るべきところは守ろう』という方針をもとに開発を実施し、ボディサイズをキープしたり、好評だった走りのキビキビ感や実用性の高さなどは維持しながらも、“正常進化”をしっかりできたと考えています」
※ ※ ※
そんな新型RAV4では、新たに3つのスタイル設定を用意しました。
具体的には、洗練されたデザインの「CORE(コア)」、無骨さを強調した「ADVENTURE(アドベンチャー)」、そして走りの楽しさを機能とともに表現した「GR SPORT」の3つです。
なおボディサイズは、全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm、ホイールベース2690mm(数値はCORE)で、全高が5mm低いほかは、5代目RAV4と同じ寸法を保っています(数値は5代目ベースグレード比)。
JMS2025会場でも、それぞれ明確な個性を持った3タイプがまとめて勢ぞろいしました。
会場の担当者によると、現行型(5代目)で設定された“アドベンチャー”は、特に国内市場で非常に好調を博し、販売の半数を占める人気だったといいます。
今回は、スポーティなGR SPORTが新設されたり、基本グレード“コア”のキャラクターがより明確になるなか、「新型のアドベンチャーの販売推移がどう変わっていくのか、売れ行きの割合についても興味深く見守っている」と話していました。
Writer: くるまのニュース編集部
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