550馬力! “スバルエンジン”搭載の「スーパーカー」!? “インプレッサの心臓”×「ポルシェ」! 米国で登場したラリーカラーの「911 GT3 STI」ってどんなクルマ?
間もなく開催される「SEMAショー2025」を前に、過去の出展車両があらためて注目されています。2022年の会場でも数多くのカスタムカーが登場しましたが、その中でも特に注目を集めたのが「ENEOS Porsche 911 GT3 STI」でした。どんなモデルだったのでしょうか。
“フラット4”を積んだ異色のポルシェ「911GT3」!
2025年11月に開催される「SEMAショー2025」を前に、過去の出展車両があらためて注目されています。
3年前の「SEMAショー2022」で大きな話題を呼んだのが、スバル製エンジンを搭載した「ENEOS Porsche 911 GT3 STI(エネオス・ポルシェ911 GT3 STI)」です。

このモデルはENEOS(エネオス)の米国法人が製作したカスタムカーで、ベースとなるのは2007年型のポルシェ「911 GT3」です。
しかしその見た目は明らかに異質で、ボディカラーはスバルのラリーカーを思わせるWRブルー、アクセントはイエロー、そして車名にはスバルのチューニング部門STI(Subaru Tecnica International)の名が刻まれています。
その理由は、リアに搭載されたエンジンにあります。通常このGT3には水平対向6気筒3.6リッターエンジンが積まれていますが、エネオス・ポルシェ911 GT3 STIではスバル「インプレッサSTI(北米仕様)」の水平対向4気筒2.5リッターターボEJ25型を搭載。この“心臓移植”が、911とSTIという異色の組み合わせを生み出しました。
もともとベースとなったGT3は事故で大破した個体で、エンジンやトランスミッションが取り外された状態でした。そのボディを再生させるため、軽量かつ高チューニング耐性を持つEJ25型が選ばれたのです。さらに同じくスバル製の6速MTを組み合わせ、ボルグワーナー製ターボと大型インタークーラーによって最高出力550馬力を発揮します。
軽量化と高出力化を両立させた結果、ポルシェ純正の3.6リッターを上回るポテンシャルを実現。ENEOSはこの車両を通じて“日本の技術とアメリカのカスタム文化の融合”をテーマに掲げました。
外装にはイギリスのVAD製GT3Rボディキットを装着し、ブルー×イエローのカラーリングでスバルWRカーのイメージを再現。加えて、往年のポルシェ「917」から着想を得たROTIFORM製ゴールドホイールを装着するなど、ポルシェとスバル両ブランドへのリスペクトが込められています。
異なるブランドのアイデンティティが融合したエネオス・ポルシェ911 GT3 STIは、2022年のSEMAショーで来場者の視線を独占。エネオスUSAの遊び心と情熱が形になった、唯一無二の“スバル心臓を持つポルシェ”といえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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