トヨタが「“新型”ワンボックス商用バン」市販化に本気!? 前後に開く“斬新スライドドア”搭載か? 進化版「カヨイバコ」JMS2025で公開へ!
トヨタはYouTube「トヨタイムズ」で、10月下旬に開催する「ジャパンモビリティショー2025」向けた新プロジェクトの発表を生配信で行いました。その中で、前回の「JMS2023」にも出品されていた「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」が存在していたのですが、どのようなモデルなのでしょうか。
新たな「カヨイバコ」前後に開く“斬新スライドドア”搭載か?
トヨタは2025年10月13日、同年10月下旬から開催される「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」に向けて、ショーに出品するコンセプトカーが登場するCMを公開していくと発表しました。

その告知となったYouTube「トヨタイムズ」の生配信では、「センチュリー」「レクサス」「トヨタ」「ダイハツ」の4ブランドのCMが公開され、この先も、まだ新しいCMが作られていることも明かされています。
そんな、これからのCMの中に登場したのが「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」です。
カヨイバコは、前回開催の「JMS2023」において、トヨタが発表したEVコンセプトカー。
コンセプトを「人と社会をつなぐモビリティ」とし、あるときは商用車として働き、あるときはプライベートカーとして、またあるときは地域の足となり、そして移動型の商店にもなるモデルで、トヨタが「社会の中で、モビリティの価値を、みんなで育てていく」と説明する未来のクルマです。
そのカヨイバコのCMが制作され、告知として「あなたが行けないなら、モビリティが会いに行く」とのキャッチコピーとともにあるポスター(写真)が公開されました。
それは、山裾の畑を舞台に、4足の超小型モビリティと共に、野菜を配っている写真です。YouTubeの生配信では、「ラスト1マイルをどう埋めるか」という社会課題の答えのひとつとして提案されると説明されました。
「顧客にモノ・サービスを届けるときに、最後の接点がうまくいかない」という課題に、フレキシブルに活用できるカヨイバコと、新しい超小型モビリティで解決しようという提案でしょう。
そんな新しいカヨイバコの姿は、2023年のJMSでの公開時とほとんど変わらないように見えます。ところが2023年に撮影した写真を取り出して、よくよく見比べてみると、いくつかの変化があることに気づきます。
まず、新しいカヨイバコには、普通サイズのサイドミラーが備わっています。また、ボンネット部がわずかに伸びており、その分、バンパーの厚みも増えています。
そして、決定的で大きな違いがドアの形状です。
2023年版では、助手席のドアは普通の前ヒンジで、前輪の上を起点に開いていました。ところが、2025年版ではドア全体の位置が後ろにズレています。
ボディ側面に刻まれたプレスライン(ドアレールを兼ねる)の位置も高くなっていますし、もしかすると、助手席ドアも後ろ側と同様に、スライドして開閉するのかもしれません。
どちらにせよ、2023年版と2025年版を比べてみれば、ディティールがより実車に近づいており、張りぼてのコンセプトカーではなく、実際に走ることのできる開発車両にまで進化しているように思えます。
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2回のJMSにわたって継続的に登場させるというところに、トヨタのカヨイバコに掛ける本気度が感じられます。リアルに発売される日は、それほど遠くないのかもしれません。期待しましょう。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。




































































