“いいタイヤ”の条件って? コンチネンタルタイヤ「UltraContact UX7」「SportContact 7」試乗リポート
高級車メーカーにも純正採用されることの多い、ヨーロッパの老舗タイヤメーカーであるコンチネンタルタイヤの「UltraContact UX7」と「SportContact 7」に試乗しました。静粛性を重視したコンフォートモデルと、サーキット走行もこなすスポーツモデルを通して、ブランドの技術力と走りの進化を体感しました。
アジア市場向けの新型SUVタイヤと、ハイパフォーマンスタイヤを試す!
皆さんは「いいタイヤ」と聞いてどんなイメージを持ちますか? 値段が高い、レビューがいい、要素はさまざまかと思いますが「高級完成車メーカーのクルマに純正で採用されている」そんなタイヤメーカーのタイヤはいいはず!と考える人もいるのではないでしょうか。
そんな観点でタイヤを見たときに忘れてはいけないのがコンチネンタルタイヤです。今回はコンチネンタルタイヤの2つのタイヤを試乗してきたので、その様子をリポートしていきます。

コンチネンタルタイヤに対して「名前は聞いたことあるけど、あまりなじみがない…」日本ではそんな人もいるかもしれません。コンチネンタルタイヤは1871年にドイツで創業したタイヤメーカーで、150年以上の歴史を持っているのです。
ヨーロッパタイヤメーカーの老舗でもあるため、ヨーロッパでは新車の3台に1台がコンチネンタルタイヤを装着しているとのこと。ハイパフォーマンススポーツカーにも採用されており、ヨーロッパメーカーを中心に、世界の自動車メーカーから信頼されているタイヤメーカーなのです。
今回新たに登場したタイヤとして試乗したのは、アジア市場のSUVユーザーをターゲットとした「UltraContact UX7」と、サーキット走行も視野に入れたハイパフォーマンスタイヤの「SportContact 7」の2つです。
静粛性と快適性を両立 ハリアーで試す「UltraContact UX7」の完成度とは
まずはハリアーに装着されたUltraContact UX7から試乗開始。最初に驚かされたのは静粛性の高さです。きれいなアスファルトでは当然ですが、劣化して目が粗くなったアスファルトでも不快なロードノイズが小さいことに驚かされました。
このタイヤはアジア市場向けなのですが、アジア市場では特に静粛性を求められるとのことなので、市場を意識した開発が功を奏しているようです。

乗り心地に関しては、突き上げ感はありませんが「ぜいたくを言えば…」な領域で若干コツコツとした角があるように感じられます。ただそれは言い換えれば、このように重箱の隅をつつくくらいでないと大きな不満はないということ。多くの人にとって不満はない乗り心地と言えます。
今回ハリアーに装着されていたのは65扁平(へんぺい)のタイヤでサイドウォールに厚みがありますが、ステアリング操作に対する応答は程よくリニアで、SUVという車形にあったレスポンスを見せてくれました。スポーツモデル主眼ならば話が別ですが、全高の高いSUVならばシャープなレスポンスだとかえって疲れてしまうと思うので、剛性感と応答性は程よい仕上がりでした。
これなら乗り手の疲労感も少なくて済むので、ドライバーに対してもコンフォート性能が高いタイヤだといえます。























