トヨタ「新プロボックス」11月発表!? すでに注文受付開始も? 何が変わった? 安全面が大きく進化? 気になる内容とは
トヨタ「プロボックス」が2025年11月末にも大がかりな改良を受けるようです。2002年の誕生以来、“働く人”に寄り添う商用車として第一線を駆け抜けてきたコマーシャルバン。一体どのような変更がなされるのでしょうか。
ビジネスシーンに欠かせない「プロボックス」、改良でどうなる!?
トヨタ「プロボックス」が2025年11月末に大掛かりな改良を受けると見られます。
そもそもプロボックスとはどのような歴史や特徴を持つクルマなのでしょうか。
また、今回の改良でどのように進化するのでしょうか。

プロボックスは、2002年7月に登場したコマーシャルバンです。
「ビジネスカーの革新」を開発キーワードに掲げ、商用車に求められる機能を徹底的に追求。
特にコンパクトクラスとしての「経済性」を徹底的に追求したモデルであり、同時に発売されたミディアムクラスの「サクシード」とともに、当時のビジネスシーンを一新する画期的な商用車として登場しました。
「プロボックス(PROBOX)」という名称は、英語の「professional(プロの)」と「box(箱)」を合わせた造語で、まさにプロフェッショナルな道具としての機能性を体現しています。
外形デザインは「INNOVATION+FUNCTION」をキーワードとし、機能美にまで昇華されたプロの道具をイメージ。
リペアビリティを考慮した脱着式のコーナープロテクションモールなど、機能性とデザイン性を両立させた斬新なスタイルを創出しました。
室内は「FUN+ACTION=FUNCTION」をキーワードに、合理的な使い勝手の良さと、くつろぎや楽しさを感じさせる空間を両立しています。
最大の特徴は、取り回しの良いコンパクトな車両サイズ(全長4195mm×全幅1690mm×全高1525mm)でありながら、コマーシャルバントップクラスの積載容量を実現した新パッケージ。
市場実態調査を行い、ドライバーの利便性に特化した様々な装備と収納スペースを運転席周りに集約した点にも注目です。
例えば、票記入や小型パソコン操作、食卓としても利用できるインパネテーブルや、A4バインダー立てなどを設置。
小物収納の位置やペットボトル、ティッシュペーパーボックス、セカンドバックなどを足元に収納できるラックを用意するなど、細かな配慮もポイントと言えるでしょう。
エンジンは、1.3リッターおよび1.5リッターのガソリンエンジンと1.4リッターのディーゼルエンジンの3種を展開。
ガソリンエンジン用には、低燃費に貢献する4速オートマチックトランスミッション「Super ECT」を用意しました。
2014年8月には初のマイナーチェンジを実施。新搭載の1.3リッターと1.5リッターエンジンにSuper CVT-iを組み合わせ、滑らかな走りを実現するとともにクラストップの燃費性能を達成しました。
プラットフォームのフロント部を刷新し、サスペンションの構造を最適化。さらに、車速感応型電動パワーステアリングを全車に採用することで、空車時から積載時まで扱いやすく、高い操縦安定性と乗り心地の良さを実現しています。
ビジネスシーンをサポートする使い勝手の良いキャビンも健在。1リットルの紙パック飲料も収納可能なセンタートレイ、大型のインパネテーブル、スマートフォンなど情報機器の収納場所として活用できるマルチホルダーをセンタークラスターに集約しています。
最大積載量は400kg(2名乗車時)。スクエアな荷室空間やフラットなフロア、広いバックドア開口部などによりスムーズな荷物の積み下ろし作業ができるよう設計されています。
2018年11月にはハイブリッドが追加されました。直近では2024年4月に一部改良を受け、車両後方の視認性向上を目的にバックモニター内蔵自動防眩インナーミラーを標準化しています。
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そうしたなかで、今回2025年後半にもより大がかりな一部改良を受けることが判明。
実際にあるトヨタの販売店によれば「すでに受注を受け付けている」といい、「11月末発表、発売の見込み」と説明しています。
トヨタが一部改良と表現するのか、マイナーチェンジと位置づけるのかは不明ですが、全長4245mm×全幅1690mm×全高1525/1530mm、最小回転半径4.9mという取り回しのよいサイズはそのままに、先進安全装備を中心に改良が施される模様です。
全車速域のアダプティブクルーズコントロールの採用はじめ、「飛び出してくるかもしれない」などの危険を先読みする「プロアクティブドライビングアシスト」、車線維持機能、標識認識機能の採用、衝突被害軽減ブレーキの検知対象拡大(自転車や右直時対向車)など、最新の「トヨタ・セーフティ・センス3.0」へのアップデートが盛り込まれるようです。
なおパワートレインは、現在設定されている1.5リットルのハイブリッドとガソリン、1.3リットルのガソリンが、踏襲されるものと思われます。
まさにプロユースに応えるプロボックスですが、価格改定(アップ)は避けられないはずで、どれだけの価格向上となるのかも注目点になります。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。



























