約825万円! トヨタ最新「クラウンマジェスタ」がスゴイ! “5年ぶり”に復活も「セダン」じゃない“タフボディ”&「340馬力超え」パワトレ採用! 往年の「最上級モデル」サウジアラビア仕様って?
トヨタ「クラウンシリーズ」には、かつて最上級モデルとして「クラウンマジェスタ」が存在していました。2018年に生産終了となったものの、2023年にその名前を復活させたモデルが登場しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
復活していた「マジェスタ」の仕様とは?
現行で16代目となるトヨタ「クラウンシリーズ」は、「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」の4モデルで構成されており、2025年9月の乗用車新車販売台数では合計で5351台を記録。
軽自動車を除くランキングで13位に入り、幅広い層に支持されていることがうかがえます。
クラウンと聞くと、多くの人は歴代モデルの安定した高級感や信頼性を思い浮かべるでしょう。
そのなかでも、かつてひときわ注目されていたのが、「マジェスタ」という最上級モデルです。

日本国内では2018年をもって生産を終了しており、新型は登場していません。しかし海外市場、とりわけサウジアラビアでは2023年にマジェスタの名が復活しており、改めてその存在感が注目されています。
マジェスタは1991年に初代がクラウンのフラッグシップとしてデビューしました。車名は英語の「majestic(威厳ある)」に由来しており、その名にふさわしく堂々としたフォルムと高級感あふれる内外装が特徴でした。
当時のトヨタのもうひとつの高級車である「セルシオ(現レクサスLS)」との差別化が課題となる中、4リッターV型8気筒エンジンを搭載した「4000ロイヤルサルーンG」をベースに独自性を強化。
電子制御エアサスペンションやヘッドアップディスプレイ、エレクトロマルチビジョンなどの先進装備を採用し、フラッグシップモデルとしての地位を確立しました。
その後もマジェスタは進化を続け、2代目以降は縦型テールランプを取り入れるなどデザイン面でも洗練され、1995年には車両安定性制御システムをトヨタとして初めて搭載するなど、技術面でも先進性を示しました。
しかし2013年に登場した6代目では専用ボディが廃止され、クラウンの派生モデルとして位置づけが変更。
エンジンもV型8気筒からハイブリッドシステム(2.5リッター直列4気筒または3.5リッターV型6気筒)に移行し、伝統的なデザイン要素も薄れてしまいました。
その結果、マジェスタ独自の存在感は弱まり、27年の歴史に幕を下ろすことになりました。
しかし、サウジアラビア市場ではクラウンの最上級グレードとして2023年にマジェスタの名が復活しています。
現地のマジェスタは、日本市場の「クラウン クロスオーバー」をベースに設計され、ボディサイズは全長4980mm×全幅1840mm×全高1540mmで、日本仕様よりも全長が50mm長く、堂々とした存在感を放っています。
外装には21インチアルミホイールや先進的なLEDヘッドライトを採用。内装もカスタマイズ可能なデジタルゲージクラスターや最新インフォテインメントシステムを搭載するなど、快適性と利便性を両立させた設計です。
パワートレインには2.4リッター直列4気筒ターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、最高出力344馬力、最大トルク550Nmを発揮。
燃費性能は18km/L(公表値)を実現しており、パフォーマンスと環境性能の両立が図られています。
価格は20万2170サウジアラビアリヤル(約825万円)と設定されており、プレミアムセダンとしての高級感を保ちつつ、現代的なデザインと最新技術で新たな顧客層を惹きつけています。
クラウンマジェスタの復活は、日本での歴史的な名車が海外で再び脚光を浴びる例としても興味深いものです。
国内では生産が終了したものの、その威厳ある名は世界市場で新たな魅力を発揮しており、今後の展開にも注目が集まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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