24年ぶりの復活! ホンダの「600万円超えクーペ」がスゴい! 乗り手を夢中にさせる“革新的技術”が楽しすぎた! 注目の新型「プレリュード」乗ってみた印象は?【試乗記】
「S+Shift」&「スポーツモード」の“キャラ変”が楽しすぎた!
さぁ、いよいよステアリングを握って、一般道へ。
着座位置が低いモデルでありながら、運転視界を遮るものが少なく、鼻先が長いクルマのわりに乗りこなしやすい印象を与えてくれます。

まずは走行モードをコンフォートにして走ると、バッテリー残量に余裕があれば、エンジンをかけずにモーター駆動主体で走行。エンジンの音や振動から解放されるだけでなく、タイヤは滑らかに転がり、静かで快適な移動空間を提供してくれます。
ノーマルモードはホンダとして初めて「GTモード」と名付けられましたが、程よくエンジンの存在感を意識させるあたりがスポーツモデルらしいところ。心地よい音と爽快な走りのバランスを与えてくれるので、どこまでも走って行きたくなります。
19インチタイヤは縦に揺すられる動きにスポーツモデルの素性を感じさせるものの、シビック タイプR譲りのアダプティブ・ダンパー・システムがドライブモードに応じて路面側からの入力に対して減衰力を調整。
運転席はスポーツ走行に適したホールド性を高めている一方で、助手席は包まれるような快適さを追求したもので、荒れた路面を通過する際に突き上げるほどの不快さを与えません。
ストイックなスポーツモデルとは異なるスペシャリティカーとしてのコダワリを感じさせてくれます。
ともあれ、冷静な気分でドライブしていたのはGTモードまで。スポーツモードを選択し、噂の「S+Shift(エスプラスシフト)」のスイッチを押すと、キャラクターが豹変するではありませんか。
ハイブリッドカーのエンジンなので、回転フィールよりも燃費効率を優先するのかと思いきや、ところがどっこい、このプレリュードはアクセルペダルを踏み込み、パドルシフトで疑似的な8段変速を駆使してシフトダウンをすると、レッドゾーン手前の7千回転まで回しきっていくではありませんか。
気持ちを昂ぶらせる秘密は、2リッターのハイブリッド用エンジンが幅広い回転域で効率に優れた燃焼を促すことのほかに、エンジン音にスピーカーの音を巧みに重ねている効果も。
頭では分かっていても、フロントとサイドのスピーカー、リアのサブウーファーから立体的な音を繊細に奏でていることで、エンジンそのものの音に思えてくるほど。
車両重量は1490kgで、ハイブリッド車らしからぬ意のままの身のこなしを披露し、コントロール性に優れたブレーキフィールとともに、リズミカルなハンドリングを楽しませてくれます。

























































