まさかの日産「ポルシェ!?」 超レトロな“斬新スポーツカー”の中身は「マーチ」! めちゃ爽快“オープン走行”も楽しそうなTIST「マーチ 718スピードスター」が凄い!
2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」に筑波研究学園専門学校が出展した「MARCH 718 Speed Ster」とは、一体どのようなモデルだったのでしょうか。
まさかの日産「ポルシェ!?」 超レトロな“斬新スポーツカー”の中身は「マーチ」
2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」には、数々の個性的なカスタムカーが登場して話題になりました。
中でも、筑波研究学園専門学校(TIST)の学生が手掛けたカスタムカー「MARCH 718 Speed Ster(マーチ718スピードスター)」は、日産「マーチ」をベースとしたユニークな一台で、大きな注目を集めました。

このマーチ718スピードスターを一言で説明するなら、2代目マーチを往年の名車「ポルシェ356」風に仕上げた一台です。
もともとは2016年の東京オートサロン用として製作され、当時も話題になった一台でした。
そして東京オートサロン2025に再び出展するため、全体をレストアし、さらにリペイントして公開したのです。
同車のモチーフとなったポルシェ356は、1948年から1965年にかけて販売された、ポルシェの歴史を語る上で欠かせないモデル。
大きな丸目ヘッドライトに存在感のあるフロントフェンダー、流れるような流線形フォルムなど、現在に続くポルシェの象徴的なデザインが採用されています。
そしてマーチ718スピードスターは、その製作のためマーチのルーフを丸ごと取り去り、スチールの骨組みに鉄板を取り付けてボディを成型。
フロントにはフォルクスワーゲン「ニュービートル」用のヘッドライトを採用し、モチーフのポルシェ356らしい滑らかな曲線と特徴的なフロントフェイスを生み出しました。
ちなみにエンジンはベースのマーチから変更はなく、最高出力58馬力の1リッター直列3気筒「CG10DE」型エンジンを搭載。
足回りもベースのままで、ホイールは日産純正のスチールホイールですが、ブラック塗装が施されてクールな印象を演出します。
一方で、開放感抜群のインテリアは、エクステリア同様に大幅にカスタムされています。
例えば、シートはダイハツ「ミラ」用のリアシートに変更。運転席周りは、ステアリングを日産「パオ」用のものを採用し、フロントパネルに埋め込まれたメーターはバイク用のパーツといった、細かい部分にまで工夫が凝らされています。
ちなみに、マーチ718スピードスターという車名にある「718」は、2016年の製作時に、同校7期生の学生18人で作ったことに由来しているといいます。
このマーチ718スピードスターは公道走行不可で、また販売予定もありませんが、その「マーチでもない」かつ「ポルシェでもない」という独特なデザインは非常に魅力的。
仮に市販化されるとなれば、申し込みが殺到するかもしれませんね。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。




































