ナンカンの超本気タイヤ「SL-1」日本初披露! オートウェイが2026年発売を目指すスリックタイヤが「ハイパーミーティング2025」で公開テストを実施
筑波サーキットでチューニングカーの祭典「ハイパーミーティング2025」が開催され、数多くのチューニングパーツメーカーやタイヤブランドが集結しました。そんな中、注目を集めたのがオートウェイブースで日本初お披露目となったスリックタイヤ、ナンカン「SL-1」です。当日はGR86による公開アタックテストが実施され、大きな注目を集めていました。
ナンカンタイヤを打ち出したブースを展開した「オートウェイ」
2025年9月28日に筑波サーキット(茨城県下妻市)で行われたチューニングカーの祭典「ハイパーミーティング」に、タイヤ通信販売大手のオートウェイが初出展しました。
オートウェイは、台湾のタイヤメーカーである「ナンカン」のスポーツタイヤに絞ったラインナップを展示し、サーキットユーザーやスポーツタイヤ愛好家に向けて製品をアピールしていました。

会場に赴いたオートウェイの田中氏は、「今回展示しているのは実際にサーキットで高い評価を得ているモデルばかりです。タイヤの値段が上がり続ける昨今において、コストパフォーマンスが優れている輸入スポーツタイヤの価値が高まっていると考えています。ナンカンのスポーツタイヤは作りも良いので、実際に触れていただき、コストパフォーマンスだけではない部分にも注目してもらいたい」と話しました。
ニュルブルクリンク参戦チーム向けに開発された「SL-1」
そのナンカンスポーツタイヤラインナップの中でも今回特に目を引いたのが、日本初お披露目となった競技用スリックタイヤ「SL-1」です。
同タイヤは、ニュルブルクリンクの耐久レース参戦チームに向けて開発されたモデルで、約5年前からチューニングを重ねながら進化し、現在、欧州市場で10サイズ前後が販売されているモデルです。
「『SL-1』は日本導入を視野に入れて調整を進めていますが、今回は実際にどれくらいの性能があるか確かめるため、筑波サーキットに持ち込みました」と田中氏は続けます。「SL-1」の本格的な日本導入に向けて、試験的な展示と、そのテストをしていたというわけです。

展示されていた「SL-1」のサイズは「240/640R18」で、これは一般的なラジアルタイヤの表記ではなく、完全に競技用タイヤのサイズ表記です。ちなみに「240/640R18」は、ラジアルタイヤ換算で「265/35R18」に相当するとのこと。
また「ラジアルタイヤの265よりも幅広く感じる」と田中氏が言うように、スクエアなショルダー形状によって接地面積を限りなく確保しているのも「SL-1」の特徴でしょう。
当日は、埼玉県のチューニングカーショップである「アンパラレルドファクトリー」のGR86に、レーシングドライバーの菊池靖選手が搭乗しました。まずは、すでに販売中のスポーツラジアルタイヤ「CR-S」を装着して車両のフィーリングやタイムをチェックし、その後「SL-1」に履き替えてのタイムアタック比較が行われました。
「『CR-S』と『SL-1』でどれくらいのタイム差が出るのか。SL-1は競技用タイヤですから、“タイムを出せること”こそが正義でしょう。もし1秒、もしくは2秒と大きく差が出るようなら、導入は十分に検討できます」と田中氏は話します。比較走行は11時15分からのオートウェイ専用走行枠で実施され、まさに公開実験さながらの雰囲気です。





































