ナンカンの超本気タイヤ「SL-1」日本初披露! オートウェイが2026年発売を目指すスリックタイヤが「ハイパーミーティング2025」で公開テストを実施
公開アタックで「SL-1」の性能を検証 大注目のタイムはいかに!?
多くの来場者に注目されながらのテストですが、「CR-S」を履いたGR86で1分4秒5という結果でした。
ドライバーの菊池選手は、「何度か履いたことのあるタイヤですが、相変わらず良いですね。強力なグリップでサーキットのベストタイムを狙うタイヤではありませんが、サーキットでもかなり良いタイムが狙えるうえに、滑り出しの穏やかさやステアリングのインフォメーションなどが良く、とても扱いやすいです。それでいて価格は国産のハイグリップラジアルよりもかなり抑えられていますから、まだ試したことがない人はぜひ試してもらいたいですね」と語りました。
当日は気温が25度と高く、タイムアタックを行うにはかなりコンディションの悪い日でしたが、「SL-1」に履き替えたGR86でどれほどのタイムが出るのか、菊池選手も興味津々です。

観衆が見守る中、「SL-1」でのタイムアタックが実施されます。アタック1回目のタイムは1分3秒9で、ラクラクと3秒台をマーク。
一度ピットインすると、菊池選手の希望で空気圧を1.8kPaから2.2kPaまで上げます。すると、さらにタイムを縮めて1分3秒7を記録しました。結果は、ラジアルタイヤのCR-Sと比べて、コンマ8秒速くなりました。
「まさに玄人向けの本気タイヤ」
「SL-1」を試した菊池選手は「正直に言うと、グリップが高すぎますね。CR-Sと比べるとコーナーも直線もクルマがべたーっとしている印象で、タイヤのグリップにクルマのパワーが食われていると感じたので、途中から空気圧を上げたくらいです。ですが、これはラジアルタイヤに合わせた車両にそのまま『SL-1』を履かせたからそうなってしまったのかと思います。車高やアライメント、そして空力バランスなどを『SL-1』に合わせれば、もっとタイムを縮められるはずです。タイヤのポテンシャルが高すぎて、今回は合わせ切れなかったのかなと思います」と話しました。

テストの一部始終を目撃したオートウェイの田中氏はこう話しました。
「CR-Sに比べるとかなりタイムを縮めることができましたが、菊池選手が言うとおりタイヤに合わせた車両セッティングが必要で、まさに玄人向けの本気タイヤだなと感じました。正直、個人的にはもう少し差が出るかなと思っていたので悔しい気持ちはありますが、このままでは終わらせられません。正式ローンチまでに『筑波分切り』を達成して、華々しいデビューを飾りたいですね!」
以上のように、ナンカン「SL-1」の日本導入はほぼ確定となったようですが、正式な発表はいつになるのでしょうか。
「われわれは東京オートサロン2026にも出展することが決まっているので、順調にいけばそこで『SL-1』のお披露目をすることができそうです。ただし、競技用のタイヤを通販で買えるようにするためには、安全上の仕組みを考えないといけませんから、そこにも課題がありますね」と田中氏は語ります。
日本中のタイムアタッカーが注目するナンカンの新作タイヤ「SL-1」。オートウェイの挑戦はまだ始まったばかりですが、2026年のタイムアタックかいわいは、ナンカン「SL-1」の登場によって“ゲームチェンジ”が起こるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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