2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW（ジャパンモビリティショー）2025」が開催されます。

　過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることでしょう。

　今回は、2009年に開催の「第41回 東京モーターショー」にダイハツが出展して話題となったコンセプトカー「バスケット」について改めて振り返ります。

　バスケットは、ユニークな軽トラックを提案するモデル。

「自然と触れ合うスローライフを演出する」というコンセプトのもとに開発され、家庭菜園などで土いじりを楽しむユーザーをメインターゲットに据えていました。

　そんなバスケットの最大の特徴は、ルーフとリアのキャンバストップが脱着可能な点にあります。

　これらを取り外すことで、バスケットは「4人乗りのオープンカー」へと姿を変えるのです。

　また、2脚のリアシートを前に折り畳むと、荷台として使える広いスペースが出現。

　くわえて収納式のパネルを敷けば、土で汚れた農具なども気にせず積載でき、リアのテールゲートには垂直に倒れる機構を採用するなど、軽トラックにふさわしい実用性も備えていました。

　ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmと、軽自動車の規格いっぱいのサイズを採用。

　エクステリアは、丸目のヘッドライトと横に伸びた直線形のグリル、3本のダクトが特徴的なシンプルなデザインで、ボディサイドを走るプレスラインもレトロな印象を強調します。

　インテリアも、コンセプトである「スローライフ」を強く感じさせるデザインです。

　麻の素材感を活かしたグレージュカラーを、インパネやシート、ハンドルなど随所に採用。

　インストルメントパネル下部やドアトリムの一部には、ボディカラーである淡いライトモスグリーンが露出しており、内装の麻素材と調和して、穏やかな車内空間を作り上げていました。

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　このバスケットは、あくまでもコンセプトカーとして発表されたため、市販化はされていません。

　しかし、出展から16年が経った今でも「購入したい」「発売を待ち続けている」というユーザーの声が聞かれるほどの人気モデルとなっています。

　ジャパンモビリティショー2025でも、ダイハツが再び斬新かつユニークな軽トラックを提案してくれるのか、期待せずにはいられません。