白バイ登場に子どもも大人も大興奮! タイヤの安全に関する知識を楽しみながら学べる ブリヂストン主催「ファミリー交通安全パーク」
子どもも大人も大興奮! バイクゾーンには千葉県警の白バイも登場!
印象的といえば、タブレットを利用し、子どもに人気の「うんこドリル」を活用した「うんこ交通安全ドリル」を子ども対象として実施したほか、VRやシミュレーターを使って気軽に危険や危険予測を体験できるのも、デジタルに慣れ親しんでいる今どきの子どもとの親和性の高さを感じさせるものと言えますね。

タイヤに対する安全意識拡大策として、偏摩耗タイヤと新品タイヤの比較などを用意したのがバイクゾーンです。しかし、来場した子どもからの人気が高かったのは別の展示でした。
超高性能で知られるスズキのバイク「隼」やポケバイ、そして千葉県警の白バイなど珍しいバイクを実車展示。しかも実際にまたがって体験できるのだから、子どもが飛びつかないはずがありません。
ただし、それらは子どもに大人気なだけでなく、乗り物好きのパパやママも目を輝かせていた様子です。白バイに乗れる機会はそうありませんからね。千葉県警の協力はだてじゃありません。
加えてレーシングライダーの山口辰也氏を講師としたステージコンテンツもあり、こちらは日常の交通シーンに潜む危険などを子どもにわかりやすく伝えていました。
「家族みんなに安全への理解を深めてほしい」というブリヂストンの願い
ブースのスタッフにイベントについて話を伺うと「ブリヂストンはタイヤという商品を取り扱っているので、お客さまには正しく安全にタイヤを使ってほしいと考えています。ファミリー交通安全パークはそのための啓発活動の一環ですが、小さな子どもを連れた家族が集まる場所で小さなお子さまでも楽しめるコンテンツを用意することで、家族みんなに安全への理解を深めてほしいと願っています」と説明します。
筆者(工藤貴宏)が感じたのは、タイヤにあまり興味のないファミリーに向けて、タイヤの安全に関わる基礎知識を深めてもらうことの重要性でした。

クルマに関心のある人なら、タイヤの空気圧不足や溝のないタイヤが危険なことを十分承知しているはずです。しかし、世の中のすべてのドライバーがそうとは限りません。だからこそ、タイヤに興味関心のないドライバーにこそ理解してもらう必要がある。クルマ好きが集まる場所ではなく、クルマは運転するけれど特別な興味があるわけではない人も多く集まる郊外の巨大ショッピングモールで、幅広い人たちを対象におこなう意義は、そこにあるでしょう。
加えて、小さな子どもたちにタイヤをはじめバイクやクルマを身近に感じ、興味を持ってもらうことも重要だと感じました。なぜなら興味がなければ無関心になってしまい、正しくないタイヤの使い方にも無頓着となってしまうからです。
小さいうちからクルマやバイクに興味を持っていれば、その子が成長した時に、タイヤの安全や交通安全に関して理解を深める可能性が高まるのは言うまでもないでしょう。だからこそ、小さな子どもたちへの押し付けにならない範囲での触れあいが必要というわけです。
また、子どもが関心を持つことで、そのパパやママも一緒に参加し、少しでもタイヤの安全を気にとめてもらえればイベントは成功といえるでしょう。
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ところで何を隠そう、今回のイベントを取材した筆者が最も興味深かったこと。それは白バイの実車展示でした。日常生活において、細部までまじまじと白バイを観察する機会などなかなかないですからね。
白バイのメーターパネルで、最も大きく表示される数字は、計測した速度違反車両のスピードだって皆さんご存じでした?
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
































































