ダイハツ“超・低燃費”な「軽クーペ」に大注目! 軽快な“3ドア”ボディで「車重700kg」を実現! ちいさな“全長3.1m”でも4人乗れる斬新「イース」がスゴイ!
ダイハツが2009年に公開した軽自動車のクーペ「e:S」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
ダイハツ“超・低燃費”な「軽クーペ」に大注目!
2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2025」が開催されます。
過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることでしょう。
今回は、2009年に開催の「第41回 東京モーターショー」にダイハツが出展して話題となったコンセプトカー「e:S(イース)」について改めて振り返ります。

イースは、3枚のドアを備えたクーペタイプの軽自動車のコンセプトカー。
当時の同社のグループスローガン「Innovation for Tomorrow」のもと、「Eco」「Life」「Fun」をテーマに、軽自動車が果たすべき環境への役割を具現化したモデルでした。
そんなイースの最大の特徴は、既存の技術を徹底的に極めることで、ハイブリッドシステムに頼らずとも圧倒的な低燃費を実現した点にあります。
まずボディサイズは、全長3100mm×全幅1475mm×全高1530mmと、軽自動車の規格より約300mmも短いコンパクトなボディを採用。
さらに薄型軽量シートの採用や各部材の材料置換など、徹底した軽量化が施された結果、車両重量をわずか700kgに抑えることに成功しました。
パワーユニットには658ccの「KF-VE型」エンジンを搭載。これに独自の燃料制御システムとCVTを組み合わせることで、当時の軽自動車としては驚異的な30km/L(公表値)という低燃費を達成しています。
エクステリアデザインは、ガラス製のバックドアを備えた3ドアのマイクロクーペ形状がユニークです。
インテリアは、快適な乗り心地を提供するネット構造のシートを採用したシンプルなデザインで、コンパクトなボディながら大人4人がしっかりと乗車できる空間を確保していました。
このイースが示した、あえてハイブリッドシステムを搭載せずに低燃費を追求する姿勢は、その後市販化された「ミラ」シリーズのベーシックモデル「ミライース」に引き継がれ、「ハイブリッドでもEVでもない『第3のエコカー』」の触れ込みとともに登場しました。
ミライースは、現在は2代目モデルに進化しており、今でも非ハイブリッドのガソリンエンジン車として販売を継続。
そのブレないスタンスと100万円を切る低価格で、多くのユーザーから支持を得ています。
このようにコンセプトカーから市販車と歩みを進めたイースは、その後のダイハツの軽自動車開発の方向性を決定づける重要な存在だったと言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。






























