「福山雅治」苦いデビューを支えた思い出の「日産車」を披露! 同期・BEGINの背中を追った“高級ワゴン車”で「横浜ドライブ」へ

2025年9月13日放送「タビフクヤマ」(フジテレビ系) に出演したシンガー・ソングライターで俳優の福山雅治さんが、デビュー当時に乗っていた愛車を明かしました。どのようなクルマなのでしょうか。

ベンチシート・コラムシフトの「古き良きワゴン」でドライブ!

 シンガー・ソングライターで俳優の福山雅治さんが、2025年9月13日放送『タビフクヤマ』(フジテレビ系) に出演。

 デビュー当時に乗っていた愛車の思い出について語りました。

若き福山雅治さんが載っていた「愛車」とは!?[画像は長崎スタジアムシティの開業PRイベントにサプライズ登場した福山雅治さん(2023年11月)/Photo:時事]
若き福山雅治さんが載っていた「愛車」とは!?[画像は長崎スタジアムシティの開業PRイベントにサプライズ登場した福山雅治さん(2023年11月)/Photo:時事]

 番組は、デビュー前の福山さんが芝居のレッスンやボイストレーニングに励んでいたという「Amuse Studio」(東京都世田谷区)からスタート。

 スタッフの家に居候しながらスタジオに通っていた福山さんですが、21歳の頃に念願のデビューにこぎつけます。そのとき、福山さんは「やっとクルマを持った一人暮らしができる」と思ったそう。

 以降は、曲ができなくて煮詰まったらクルマで横浜アリーナまで行き「いつか、ライブができたらいいな」と考えたり、気分転換に山下公園までドライブしてみたり、表現活動をするうえでクルマはとても重要な存在でした。

 デビュー時の心境を振り返った福山さんは「色違いなんですけど、当時乗っていたクルマを借りてきました」と、かつての愛車を紹介。それは、日産「セドリック ステーションワゴン」だったといいます。

 セドリックといえば、日産の一時代を築いた高級車。ワゴンのほかセダン、4ドアハードトップなど複数のボディバリエーションが用意されていました。

 実際に福山さんが乗っていたのは5代目(430型:1979-1983)のステーションワゴンでしたが、番組が用意したのは後継の6代目(Y30型:1983-1999)ワゴンだったようです。どちらも四角いレトロなフォルムを持ち、よく似たスタイリングです。

 目を引くのは、80年代の日本でブームになった木目調のサイドパネル。当時、ロングボードを積み込めるクルマは少なく、それを実現できる数少ない車種がステーションワゴンでした。そして、多くのステーションワゴンでウッドパネルは採用されていたのです。

 つまり、ウッドパネルと当時のサーファー文化は密接な関係にあったということ。「ウッドパネル付きのものがいいんです!」と、若き日に流行ったウッドパネルに対する思い入れは福山さんも深そうです。

 そんなステーションワゴンを前にし、クルマへの愛がどんどんあふれ出てくる福山さん。車内に入ると座席はベンチシートの6人乗り仕様車で、運転席はハンドルの脇に変速レバーが付いているコラムシフトでした。

「俺、もうベンチシート&コラムシフト、超憧れだったもん」と感慨にふける福山さん。いわゆる、“ベンコラ(ベンチシート&コラムシフト)のステーションワゴン”は、豊かな時代の古き良きアメリカ車を思わせる贅沢な雰囲気があり、当時の多くのドライバーにとって憧れのクルマだったのです。

 また試乗車には、ステアリングホイールが後付けでナルディ製ウッドステアリングに換装されていました。

 さらに、木目調のサイドパネルが貼られた“サーファー”仕様とくれば完璧です。

 番組が用意したのは白色のステーションワゴン。「僕(が乗っていたの)はこれの紺色だったんだけど、たしかに白も欲しかった」と、ご満悦の様子。クルマを走らせながら、福山さんが当時の思い出を語ります。

「僕らの時代はみんな、『ナルディウッドステ』っていってナルディのウッドステアリングが大好きだったんだけど」

 ステアリングの代名詞ともいわれるイタリアの名門ブランド「ナルディ」。創設者はランチアやフェラーリでエンジニアやテストドライバーとして才能を発揮したエンリコ・ナルディで、同ブランドのステアリングホイールは職人たちの細かい手作業によって作り出されるといわれています。

 そんなナルディが最初に作り上げたのは、フェラーリなどに採用されたウッドステアリングでした。 まさに、この「ナルディウッドステ」にかつてのクルマ好きの多くは憧れを抱いていたのです。

 番組は、福山さんがデビューした頃に発行されたファンクラブの会報誌を紹介。そこには当時の愛車、430セドリックを紹介しながら「ここに昔、BEGIN(ビギン)のメンバーを乗せたことがある」と微笑む若き福山さんの姿がありました。

 芸能事務所「アミューズ」の同期で、同学年同士でもある福山さんとBEGIN。両者は盟友ともいえる関係性です。

 過去を振り返り「同じデビュー日だったBEGINはオリコン4位だったのに、自分は100位内にも入らなかった」と自嘲することの多い福山さん。そんな時期の彼を支えていたのが、当時すでに10数年落ちの中古車だったはずの430セドリックだったのでしょう。

 これまでの人生を振り返ると、自ずと愛車遍歴になってしまうくらいクルマが大好きな福山さん。まさに、クルマとともに試練を乗り越えてきた芸能生活だったのかもしれません。

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