知らないの? 「謎の青い斜めライン」の意味… 無視は絶対ダメ! 何を注意すべきか
運転中に見かける、青地に白い斜線の標識。これが何を示すかご存じですか? これは本標識の規制が「ここまで」で終わることを示す補助標識です 。速度制限や駐車禁止などの終わりを意味し 、知らないと交通の流れを妨げたり、損をしたりすることも 。その正しい意味と重要性を解説します。
見たことある? 道路の「青い斜線」標識、その意味を正しく理解していますか?
クルマを運転していると、日々さまざまな道路標識が目に入ります。
これらは交通の安全と円滑を保つために欠かせないものであり、ドライバーはそれぞれの意味を正確に理解しておく必要があります。
案内や警戒を示すものから、違反すると罰則の対象となる規制標識まで、その種類は多岐にわたります。
ところで、そうした規制標識とセットで、青地に白い斜め線が一本入った、少し小さな標識が設置されているのを見かけたことはないでしょうか。
多くのドライバーが日常的に目にしていながら、その正確な意味を問われると少し自信がない、という人も少なくないかもしれません。
この「青い斜線の標識」は、実は私たちの運転に直接関わる重要な情報を示しています。
今回は、この標識が持つ意味と、それを知らないことで起こりうる思わぬ影響について解説します。

まず知っておきたいのは、この青い斜線の標識が「補助標識」と呼ばれるものの一つであるということです 。
補助標識は、その名の通り、主となる本標識が示す内容を補足する役割を持っています 。
例えば、規制の対象となる時間帯(「8-20」など)や曜日、あるいは特定の車種(「大型車を除く」など)を指定することで、その場所の交通ルールをよりきめ細かく伝えています 。
本標識と補助標識をセットで確認することで、初めてその場所の正確な交通ルールを理解できるのです。
そして、本題である「青い斜線の標識」が持つ意味は、「それまで続いていた交通規制が、その地点で終了する」ということです。
つまり、「ここから先は、この規制の対象外です」ということを示しているのです。
この「規制の終わり」を理解していないと、どういったことが起こるのでしょうか。具体的な例をいくつか見てみましょう。
・速度制限の場合
「最高速度30キロ」の標識に、この青い斜線の補助標識が添えられていたとします。
これは、「ここからは30キロの速度制限が解除されます」という意味です。
もしその先に新たな速度標識がなければ、その道路の法定速度(一般道であれば時速60キロなど)が適用されることになります。
この意味を知らないと、制限が解除されたにもかかわらず、不必要に時速30キロでの走行を続けてしまうかもしれません。
後続車がいる場合、交通の流れを妨げてしまい、渋滞や追突事故の遠因となったり、意図せず後続ドライバーを苛立たせてしまったりする可能性も考えられます。
・駐車禁止の場合
「駐車禁止」の標識にこの補助標識があれば、その地点から先は駐車禁止区間が終了することを意味します。つまり、駐車が可能なエリアに入るということです。
もしこの意味を知らなければ、本来は駐車できるスペースであるにもかかわらず、「ここは駐車禁止だ」と思い込み、延々と駐車場所を探し回ることになってしまいます。
これはドライバーにとって大きな時間のロスであり、無駄な労力と言えるでしょう。
・一方通行や転回禁止(Uターン禁止)の場合
同様に、「一方通行」や「転回禁止」の標識と共に設置されていれば、その規制がそこで終わることを示します。
本来なら通れる道や、Uターンできる場所を避けて遠回りしてしまうなど、スムーズな移動の妨げになってしまいます。
※ ※ ※
ちなみに、規制の終わりを示す補助標識は、この青い斜線のものだけではありません。
「←」の形をした赤い矢印が描かれたものも、同じく「ここまで」という意味合いを持ちます。
より分かりやすくするために、「ここまで」と文字で併記されているタイプもあります。
これらの補助標識は、交通ルールを正しく理解し、安全かつ円滑な運転を行うための重要なガイドです。
本標識だけに気を取られるのではなく、そこに添えられた補助標識の意味まで正確に読み解くことが、すべてのドライバーに求められます。
何気なく見ていた「青い斜線の標識」も、その意味を知るだけで、運転がよりスムーズで周囲への配慮あるものに変わるはずです。
Writer: くるまのニュース編集部
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