復活の「カウンタック」!? 旧車デザイン採用&6.5リッターエンジン搭載で800馬力超え! 生誕50周年に登場したランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」とは
世界に112台しか存在しないランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」。どのようなモデルなのでしょうか。
復活のカウンタックはどんなモデル?
世界に112台しか存在しないランボルギーニ「カウンタック LPI 800-4」。
このモデルは、2021年8月に、本家カウンタックの生誕50周年を記念して「ザ・クエイル モータースポーツギャザリング」で発表されたものとなっており、往年のカウンタックの雰囲気を残しながら現代風にアップデートされたスタイルを備えています。

ただこのモデルはカウンタックの復活を示唆するものではなく、あくまで50周年を祝うためにリリースされたものということでしたが、それをコンセプトカーで終わらせるのではなく限定とはいえ市販モデルとしてしまうのだから、この辺りはさすがランボルギーニというところでしょう。
そんなカウンタックLPI 800-4は、アヴェンタドールのモノコックをベースにアルミ製の前後サブフレームを組み合わせたシャシに、「アヴェンタドールPL770-4 SVJ」に搭載されたのと同じV型12気筒6.5リッターの自然給気エンジンを搭載。
ただカウンタックLPI 800-4は7速オートマチック・マニュアル・トランスミッションに統合された48ボルト電気モーターとスーパーキャパシターが組み合わされるマイルドハイブリッドとなっており、システム最高出力は814PSを誇るもので、そのパワーを4輪で受け止める仕様となっています。
過去には、サンフランシスコを拠点とするクラシックカーおよびコレクターズカーのオンラインオークションプラットフォーム「Bring a Trailer」にも、出品。
当時出品された車両は、2022年モントレー・カー・ウィーク中のプライベート・レセプションで、アウトモビリ・ランボルギーニのCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏と車両デザイナーのミチャ・ボルケルト氏から米国在住のオーナーに届けられた最初の2台のうちの1台だと言われており、コンソールに備わるシリアルナンバーは「1 di 112」と記載されていました。
ボディカラーはブロンズ系の「ブロンゾ・ザンテ」となっており、オプションのグロスカーボンファイバートリムパッケージ(約10万ドル)を装着。
一方の内装色は「マローネ・エルピス」という栗のようなブラウン系のカラーとなっていて、ボディカラーと相まってハイパーカーでありながら落ちついた雰囲気となっているのも魅力的です。
ボンネットの下の表面にはカウンタックの横顔のスケッチと、ランボルギーニのCEOステファン・ヴィンケルマン氏とデザイン責任者ミチャ・ボルケルト氏のサインが描かれており、走行距離はわずか556マイル(約850km)ということで、ほぼ新車状態をキープしていると言えるでしょう。
ただ、肝心なオークションでは233.5万ドル(約3億4400万円)まで入札があったものの、最低落札価格に届かずに落札には至りませんでした。
そもそも新車時の価格が200万ユーロ(約3億4700万円)からだったことを考えると、出品者が物足りなく感じるのもやむを得ないところかもしれませんが、果たして最低落札価格がいくらだったのかも気になるところですね。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。







































































