新型センチュリーとレクサスLSはどう選ぶ? トヨタ最高級車の存在意義とは

自動ブレーキも搭載、万一の際はドクターヘリも呼ぶ?

 新型では自動ブレーキなど安全装備も充実しています。「トヨタセーフティセンス」の搭載によって前方の車両や歩行者も検知して衝突回避支援や被害軽減を図るほか、ステアリング制御機能付きの車線逸脱警報も搭載しています。

 ヘッドライトは片側24個のLEDを使い、先行者や対向車に対して眩しい部分を遮光しながらハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」を搭載します。

 そして、万一の際はドクターヘリ等の早期出動判断を行なうD-Call Netに対応しています。これは、事故や急病時に専門のオペレータが警察や消防に取り次ぎ、エアバッグ作動時には自動通報する「ヘルプネット」を搭載してますが、車両データをもとに重症度を推定する機能となっています。

 起こってはならないことですが、起こってしまった事故の後のサポートも充実していることがセンチュリーが真のVIPカーである理由ではないでしょうか。

新型はさらに高価な1960万円

 国内のさまざまなエグゼクティブに愛用されているというセンチュリー。3代目ではメカニズム、内外装ともに進化し、価格は1960万円となりました。従来型が1200万円台だったことからすれば、新型では値上げとなります。この点についてトヨタに聞いてみると「トヨタの最上位ショーファーカーに相応しい、デザイン、技術、品質のクルマに仕上げたため」といいます。

新型センチュリー、ボディカラーは摩周(ましゅう)シリーンブルーマイカ

 価格だけ見れば高いクルマかもしれませんが、塗装表面の鏡面仕上げの上質さを見ただけでも1000万円クラスの量産車の上を行くものを感じます。内装はもちろんエンブレムやグリルなど細部に渡って念入りに仕上げられ、工芸品とも言える域に達したセンチュリーには、一度実際に接してみれば1960万円の価値も納得できるのではないでしょうか。

【了】

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