スズキ新「“3列7人乗り”ミニバン」登場! 「リッター22キロ」の低燃費&便利な“両側パワースライドドア”標準装備の「4WD仕様」! 全長4.7m“ちょうどいい”サイズの「ランディ」最高級モデルとは?

トヨタ「ノア」のOEM車であるスズキ「ランディ」の一部仕様変更が実施されました。なかでも最も高価なモデルは、一体どのような仕様なのでしょうか。

先進安全装備が進化! 最高級モデルの仕様とは?

 スズキはミドルサイズミニバン「ランディ」の一部仕様変更を実施し、2025年9月から順次出荷を開始します。

 今回の改良では、ボディカラーのラインナップを見直すとともに、先進安全装備をさらに充実させています。

 そのなかで最も高価なモデルはどのような仕様なのでしょうか。

最高級モデルはなにが違う?
最高級モデルはなにが違う?

 ランディは2007年に初登場したモデルで、当初は日産の人気ミニバン「セレナ」をOEM供給するかたちで展開されていました。

 しかし、2022年から販売されている現行の4代目は、ベース車がトヨタ「ノア」へと変更されています。

 そして2025年9月2日にノアが一部改良を受けたのに合わせ、ランディも仕様変更を実施。

 安全装備の強化に加え、エクステリアではテールゲートのハイブリッドエンブレムを変更しています。

 ボディカラーは新たに「プラチナホワイトパールマイカ」を追加。

 一方で「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」「スティールブロンドメタリック」「ホワイトパールクリスタルシャイン」の3色は廃止されました。

 シリーズの中で最も高価なグレードとなるのが「HYBRID G E-Four」です。

 ボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1875mm、ホイールベースは2850mm。

 外観は、ノアが上位グレードでエアロパーツを装着するのに対し、ランディは全車が標準仕様で統一され、すっきりと親しみやすいデザインが特徴です。

 グレードによる外観の差がほとんどない点も、ランディならではといえるでしょう。

 HYBRID G E-Fourの足まわりには16インチのシルバーメタリック塗装アルミホイールを装着。

 ボディカラーはホワイト、シルバー、ブラックの3色展開とシンプルで、選びやすさも魅力です。

 インテリアは従来のブラックからダークグレーへ変更され、シート素材はファブリックを採用。

 シートレイアウトは、2リッターガソリンエンジン車の下位グレード「G」が8人乗りなのに対し、上位のハイブリッド車「HYBRID G」は7人乗りとなり、後者は2列目にアームレスト付きキャプテンシートを備えます。

 さらに、メーターにはハイブリッド専用のオプティトロンメーターを搭載しています。

 快適装備としては、両側にハンズフリーパワースライドドアを備えるほか、運転席と助手席を素早く温める「快適温熱シート」を標準装備。

 これらはベース車であるノアの最上級モデルに匹敵する内容です。

 空調はフロントが左右独立で温度調整可能なオートエアコンを搭載し、リアにはヒーター機能付きのオートエアコンを設定。

 本革巻きステアリングや電動パーキングブレーキ(ブレーキホールド機能付き)、スマートエントリー&スタートシステムなども標準で備わります。

 ただし、標準仕様ではオーディオレスとなっており、ディスプレイオーディオやナビ、バックカメラはディーラーオプションとして用意されています。

 安全面では、トヨタの予防安全パッケージ「セーフティセンス」を標準搭載。

 今回の改良で「ブラインドスポットモニター」や「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」が追加されました。

 さらに「パーキングサポートブレーキ」は静止物検知にも対応し、踏み間違い時の安全性を強化しています。

 パワートレインは1.8リッター直列4気筒エンジンと前後モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、駆動方式は電気式4WDシステム「E-Four」を採用。

 燃費はWLTCモードで22.0km/Lを実現しています。

 価格(消費税込み)は381万7000円。最も手頃な「G 2WD」(323万1800円)との価格差は58万5200円となっています。

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Writer: 山城颯太

理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。

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