600万円超え! 全長3mの「小さな高級車」が英国オークションに登場 たった35台しか作られなかった“希少車”! 14年前のアストンマーティン「シグネット」とは
2025年9月11日、イギリスの自動車オークションサイト「COLLECTING CARS」において、2011年式アストン・マーティン「シグネット・ローンチエディション」が出品され、落札されました。
超コンパクトなボディにアストン流のラグジュアリーを凝縮
2025年9月11日、イギリスの自動車オークションサイト「COLLECTING CARS」において、2011年式アストン・マーティン「シグネット・ローンチエディション」が出品され、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。

今回オークションに出品されたシグネット・ローンチエディションは、アストンマーティンが2011年に発売したシティコンパクト「シグネット」の特別仕様車です。
ベースとなったのはトヨタ「iQ」ですが、アストン流のクラフトマンシップを徹底的に注ぎ込み、全長3078mm×全幅1680mm×全高1500mmという非常にコンパクトなボディサイズに、同社のデザイン哲学と高級素材を惜しみなく投入した異色の一台です。
なかでもローンチエディションは、わずか35台のみが生産された希少なシリーズで、ボディは「マジックブラック」に塗装され、マットブラックのレーシングストライプやルーバー、サイドベントを採用。
16インチの専用ホイールやクローム仕上げのドアミラー、特別な「スワンヘッド」バッジなど、コンパクトカーとは思えないほど贅沢なディテールが与えられています。さらに、専用のレザー製スーツホルダーやバッグのセットが付属するのも特徴です。
インテリアは「ピュアブラック」の本革に「レイヴンブラック」のステッチを組み合わせ、天井には「シーラスグレー」のアルカンターラを採用。ピアノブラックやダーククロームの加飾とあわせ、アストンマーティンのフラッグシップモデルと同等の上質な空間に仕上げられています。
パワートレインは、最高出力98馬力を発揮する自然吸気の1.3リッター直列4気筒エンジンを搭載。トランスミッションにはCVTが組み合わされ、駆動方式はFFです。
スポーツカーのようなスペックではありませんが、街中での扱いやすさを重視した設計で、切り替え式の「パワーモード」やヒーター付きシート、外付けナビゲーションシステムなど、快適装備も充実しています。
今回出品された個体は、ドイツで新車登録されたのちモナコを経て2018年にノルウェーへ輸入された経歴を持ち、2025年5月時点で走行距離はわずか1万3935km。定期的なメンテナンスも施されており、直近では2025年5月にオイルやフィルター類を交換済みです。小傷や小さな凹みはあるものの、全体的なコンディションは良好とされています。
今回のオークションでは3万7250ユーロ(日本円で約643万円)で落札されました。世界に35台のみとされるシグネット・ローンチエディションの希少性を背景に、コンパクトながらアストンマーティンらしいクラフトマンシップを備えたこの一台が、コレクターから確かな評価を受けた形です。
Writer: くるまのニュース編集部
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