日産「新スポーティSUV」がすごい! 美麗クーペボディ&斬新「嵐の竹」グリル採用! 和テイスト全開の「5ドア2列モデル」インフィニティ「QX65モノグラフ」米国に登場
インフィニティは2025年8月15日(現地時間)、モントレー・カー・ウィークのザ・クエイルでスポーツバックSUVのコンセプトカー「QX65モノグラフ」を世界初公開しました。「QX65モノグラフ」は、名車“FX”の系譜を現代に映すとともに、日本文化の「歌舞伎」の精神を表現する一台です。
和の美と未来志向を融合したスポーツバックSUV
インフィニティは2025年8月15日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州でおこなわれた自動車ショー「モントレー・カー・ウィーク」のメインイベント「ザ・クエイル(ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング)」で、スポーツバックSUVのコンセプトカー「QX65モノグラフ」を世界初公開しました。
2列のミッドサイズSUVに位置づけられる本モデルは、ブランドのデザイン言語“Artistry in Motion”を拡張し、大胆なスタンスとドラマティックな比率、精緻なディテールで次の章の方向性を示します。ブランド自身が「プロダクト・ルネサンス」と表現する再生の象徴でもあります。

最大の特徴は、かつてのラージSUV「FX」を想起させるファストバックのルーフラインです。スピード感を宿す弧を描きつつ、機能性を損なわない一体造形が追求されました。
ホイールを隅へ押し出したパッケージと張り出したフェンダー、水平基調のテーマラインがワイドな姿勢を強調しています。
ボディカラーは多層のサテン塗装「トワイライト」。これは「QX80モノグラフ」で導入された「アカネ(Akane=茜)」を進化させたもので、赤紫から金色へと移ろう色調に、ルーフレールやホイールのグロスブラック、ルーフ弧をなぞるブロンズのアクセントスピアを組み合わせました。
フロントは竹林を想起させるグリルを“嵐に揺れる”質感へ進化させ、ワイドに延びるデジタル・ピアノキーLEDを装備。この演出は「並外れたもの」を意味する「カブク(Kabuku)」の精神を示し、日本文化の歌舞伎の大胆さや独創性をデザインに込めたものです。
和のテイストを取り入れたこの表現は、世界のラグジュアリーSUV市場に独自性を与えています。
22インチの多層スポークホイールは繊細にひねりを加えた造形でスピード感を視覚化。足元の作り込みまで“動きの芸術”を貫いています。
リアは航空機の尾翼を着想源にしたフルワイドLEDを採用。ボディから立体的に張り出す光のフィンが奥行きを与え、滑らかな面と対比を成しています。
グローバルデザイン担当のアルフォンソ・アルバイサ氏は「新しい2列のスタイルで中型ラグジュアリーに独自性をもたらす」と述べ、インフィニティ・アメリカズのティアゴ・カストロ氏は「単なるコンセプトではなく、次の時代へ踏み出す合図だ」と強調しました。
QX65モノグラフはザ・クエイルでの発表に続き、8月17日に開催されたカーイベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」のコンセプトローンにも登場しました。
電動化と日本文化の融合を掲げたこのモデルは、インフィニティの未来を象徴すると同時に、グローバル市場で新しい価値を提示する存在になると期待されています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




























