三菱「パジェロ」7年ぶり復活!? 「本格四輪駆動車」の大人気モデルが再び登場か? かつては“パジェロ兄弟”多数設定で「ジムニーノマド」サイズの「イオ」“再登場”にも期待!
三菱「パジェロ」の復活が一部で報道されていますが、かつてパジェロには派生モデルとして、小柄な「パジェロイオ」というモデルがありました。
「パジェロ復活」の影でひそかに注目したい「イオ」
2019年9月に最終の4代目モデルが日本で終売となって以来、すでに6年が経過しようとしていますが、未だに復活を求める声が出続けているのが三菱「パジェロ」です。ここへきて一部で来年に復活するという報道もあります。
そんなパジェロには本家のほかに派生モデルも多数存在しており、軽自動車版の「パジェロミニ」も現在の「デリカミニ」の人気も相まって、こちらも復活が希望・予想されています。

そんなパジェロの派生車種のもうひとつのモデルとして、1998年6月に登場したのが「パジェロio(イオ)」というものでした。
これは本家パジェロよりもコンパクトですが、軽自動車のパジェロミニよりは大きいという絶妙なサイズの車種となっており、搭載されるエンジンは直列4気筒の1.8リッター~2リッター(のちに搭載)が設定されていました。
実はパジェロイオの前身モデルとして1995年に登場した「パジェロジュニア」が存在していたのですが、こちらは軽自動車のパジェロミニをベースに、大型フェンダーやバンパーを装着し、軽自動車枠を超えた上で、1.1リッターエンジンを搭載したものでした。
一方、パジェロイオはパジェロミニとは異なる専用のシャシーを用いており、搭載エンジンも大型化されたのに伴って、ボディサイズもひと回り大きなものに一新されていました。
とはいえスタイルは本家パジェロのイメージを色濃く踏襲。翌年に登場することとなる3代目パジェロにも近いものとなっています。
そんなパジェロイオはデビュー当初は1.8リッターエンジンと4速ATを搭載した3ドアボディのみのラインナップで、グレードも2グレードのみとなっていました。
しかし登場わずか2か月後にはホイールベースを170mm、全長を300mm延長した5ドアを追加。3ドアモデルは4人乗りとなっていましたが、5ドアは5人乗りとなり、より使い勝手の高めた仕様となりました。
さらに1998年10月には5速MT仕様を追加し、翌年8月には街乗りメインのライトユーザー向けに2WD(FR)モデルを追加するなど、グレードをどんどん拡大しています。
なお、5ドアモデルが追加されたタイミングで「ソレント」というモデルが追加されていますが、これは欧州向けのパジェロイオの生産をピニンファリーナ社に依頼する一環でピニンファリーナがデザインを手掛けたもの。
ベース車とは異なるグリルや専用ボディカラー、イタリア製のシート表皮などが与えられていました。
欧州向けのパジェロイオは、「パジェロピニン」や「ショーグンピニン」、「モンテロピニン」という車名で販売されており、ピニンファリーナが関係していることをアピールしていたのです。
その後、パジェロイオはマイナーチェンジのタイミングで1.8リッターエンジンを2リッターへと換装したり、量産車としては世界初のガソリン直噴ターボエンジンとなる1.8リッター「GDIターボ」エンジン搭載車を設定。
2007年夏ごろまで販売を継続し、日本国外では2014年ごろまで販売されるロングセラーモデルとなったのでした。
現在、三菱の1.5リッタークラスのSUVとしては「エクリプスクロス」がラインナップされていますが、エクリプスクロスは、どちらかというとシティ派クロスオーバーSUVというキャラクターとなっています。
スズキ「ジムニーノマド」が大人気となっている現在、ここでパジェロを復活させるとともに、再びパジェロイオのようなワイルド系のモデルも欲しいところではないでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。












































































