NEXCOブチギレ「断固許さない!」 料金所で「バー破壊」&「通行料金“踏み倒し”」悪質違反者を逮捕! 「重大な違法行為です」 ドライバーには「料金3倍+高額罰金」も?

NEXCO西日本は公式SNSで、9月を「不正通行対策強化月間」を定め、不正通行を撲滅すると発表しました。

「逃げ得」「やり得」を見逃しません

 NEXCO東日本は2025年9月2日、「不正通行の撲滅に取り組んでいます」というタイトルで公式SNSを更新。

 9月を「不正通行対策強化月間」を定め、対策を講じていると明らかにしました。

 一体どういうことなのでしょうか。

料金所のイメージ[画像:PIXTA/イメージです]
料金所のイメージ[画像:PIXTA/イメージです]

 高速道路における「不正通行」とは、料金所で通行料金の支払いを免れる行為を指します。

 当然、道路整備特別措置法に違反する違法行為であることに加え、ケースによっては詐欺にも該当します。

 道路整備特別措置法に違反すると、第59条に基づきドライバーに30万円以下の罰金が科されるほか、第26条に基づき免れた通行料金と割増金(免れた通行料金の2倍に相当する額)が徴収されます。

 不正通行の手段としては、主に料金所の「レーン強行突破」があります。

 料金所のレーンにはバーが設置されており、ETCで正しく通信されると自動的に開いて通ることが可能です。

 しかし、ETCを挿入せず(つまり支払いの意思がない)、レーンに突入。バーをへし折って無理やり通行する者がいます。有人の一般レーンで、通行料金収受の係員をスルーして通行することも当然不正通行です。

 このほかに、バイクでバーの隙間をすり抜ける者や、トラックやトレーラーなどの大型車の後ろに「カルガモ」のようについていき、大型車が通過後、しばらくバーが開いているうちにスルッと抜ける行為もあるようです。

 また、詐欺に該当する行為では、障害者が乗っていないにも関わらず障害者割引を使ったり、偽造したクレジットカードを使うこと、また利用した区間とは違う通行券を取得し、安い通行料を支払うというケースもあります。

 悪質なものでは、軽自動車や小型車などで登録したETC車載器を、大型車に載せ替えて使用し、本来の通行料金を払わないという事例もあるようです。

 しかし、依然として不正通行は無くなっておらず、NEXCOでは対策用カメラの設置や一般レーンへのバーの設置、積極的な警察への通報や捜査の協力などを実施。

 プレスリリースにおいても不正通行者の逮捕事例を発表するなど、不正通行の抑止に力を入れています。

 NEXCO西日本管内では今年8月、西名阪道の法隆寺料金所で、障害者割引制度を悪用した者を不正通行として認定。割増金が請求されました。

 2024年12月には、京滋バイパスの瀬田東料金所をはじめ、複数の料金所を強行突破した男が逮捕されています。

 さて今回、NEXCO西日本では9月を不正通行の対策強化月間と定め、NEXCOのみならず各道路会社と一丸となって不正通行撲滅を目指す構えです。

 NEXCO西日本は公式サイトで、「不正通行は許しません!逃げ得、やり得を見逃しません!」と、怒りのこもった太字の文言を掲載。

「レーンを強行突破するなど不正に通行料金の支払いを免れる行為(不正通行)は、公平性の原則を揺るがす重大な違法行為です」としたうえで、「有料道路事業に対するお客さまの信頼を損ねることがないよう『不正通行は断固許さない』という毅然とした態度で臨み、警察の捜査にも積極的に協力し、その撲滅を目指していきます。」と強硬な姿勢を見せています。

【画像】「えっ…」 これが「ETCゲート強行突破」の瞬間です! 画像で見る(39枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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