近年、世界的にSUV市場は活況を呈しており、各メーカーが独自の個性を打ち出したモデルを相次いで投入しています。

　そんななか、ルノーは2023年6月に新世代クーペSUV「ラファール」を発表。

　スタイリッシュなデザインと先進的なハイブリッド技術を備え、欧州市場を中心に展開されています。

　また小排気量でありながら高出力を発揮するパワーユニットを搭載しており、そのパッケージにネット上では多くの反響が集まっています。

　“ラファール”という名称は、フランス語で「疾風」や「突風」を意味し、さらにルノーが1930年代に航空機のエンジン開発に携わっていた歴史にも由来しています。

　その名が示すとおり、風を切るような流麗なフォルムと俊敏な走行性能を併せ持つモデルとなっています。

　ボディサイズは全長4710mm×全幅1866mm×全高1613mmで、ホイールベースは2738mmと、日本市場で人気のトヨタ「ハリアー」やレクサス「NX」、日産「エクストレイル」に近いサイズ感を持ちます。

　外観はルノーの新しいデザイン言語を反映した量産車の第一弾であり、シャープなLEDヘッドライトと矢印形のデイタイムランプ、存在感のあるグリルが組み合わさり、力強さと未来志向を表現しています。

　サイドビューはクーペSUVらしい優雅なルーフラインを描きながらも、力強いショルダーラインと大径ホイールにより堂々とした印象を演出。

　リアまわりではライトシグネチャーと彫刻的な造形が融合し、スポーティさと洗練を両立しています。

　ボディカラーは6種類を用意。ブラックやグレー、ホワイトに加え、鮮やかなブルーの設定もあり、さらにサイドミラーやバンパーのカラーをカスタマイズできるため、個性を重視するユーザーのニーズにも応えています。

　インテリアに目を向けると2列シート5人乗りのレイアウトに、大型ディスプレイと直感的な操作が可能な最新コネクティビティを搭載。

　運転者だけでなく同乗者にとっても快適な空間を提供します。

　シートや内装材にはリサイクル素材を積極的に採用し、環境性能と高級感を両立。

　広い室内空間と包み込まれるようなデザインは、SUVの実用性とクーペらしい一体感を同時に楽しめる仕上がりとなっています。

　アンビエントライトや上質な素材の組み合わせによって、走行時だけでなく停車中でも特別感を味わえるのも魅力です。

　安全・運転支援機能も充実しており、ドライバーアシストが12種類、セーフティアシストが13種類、パーキングアシストが7種類と、合計32もの先進機能を搭載。

　快適性だけでなく安心感も高いレベルで実現しています。

　パワートレインにはルノー独自の「E-Techハイブリッドシステム」を採用。

　1.2リッター3気筒ガソリンターボエンジンと電動モーターを組み合わせたもので、2種類の仕様から選択可能です。

　前輪駆動の「E-Tech full hybrid 200」は2基のフロントモーターを搭載し、システム最高出力200PSを発揮。

　一方、プラグインハイブリッドの「E-Tech 4WD 300」は3基のモーターでシステム最高出力300PSを誇り、四輪駆動によって力強い走りを実現しています。

　小排気量ながら高出力を発揮する点が大きな魅力であり、環境性能と走行性能を両立させた革新的な仕組みといえるでしょう。

　グレードは「techno」「techno esprit Alpine」「iconic esprit Alpine」「atelier Alpine」の4種類を展開。

　価格は3万7195ユーロ（約638万円）から4万6495ユーロ（約798万円）に設定されています。

　ただし、日本国内では2025年9月時点で導入は発表されていません。

　このラファールに対して、ネット上では「まるで航空機のような名前に惹かれる」と語り、また別の人は「ハリアーやNXに並ぶサイズ感で、日本で発売されれば人気が出そう」と期待を寄せています。

　一方で「価格帯がやや高めに感じる」という声もありました。それでも「デザインがとても洗練されていて惚れ惚れする」「リサイクル素材を使った内装が時代に合っている」「四駆仕様があるのは雪国ユーザーには朗報」「フランス車らしいおしゃれさが漂っている」といった評価が多く、総じて高い関心を集めています。