BMW「新型ミドルSUV」世界初公開! コンパクト化された縦型キドニーグリル採用 航続距離800km超えで469馬力・645NmのEV 新型「iX3」独国で発表!
BMWは2025年9月5日、電動ミドルSUV「iX3」をフルモデルチェンジし、次世代モデルを世界初公開しました。
BMWの未来戦略「ノイエ・クラッセ」第1弾
独BMWは2025年9月5日、EV(電気自動車)のミドルSUV「iX3」を世界初公開しました。航続距離や充電性能、デジタル体験が大きく進化し、新しい時代を切り開くモデルとなっています。
新型iX3はドイツ・ミュンヘンで開幕した「IAAモビリティ2025」で一般公開されれています。
どんなクルマなのでしょうか。

新型iX3(型式NA5)は、初代モデルから大幅に進化を遂げた第2世代モデルです。BMWの未来戦略「ノイエ・クラッセ」の幕開けを担うモデルであり、電動化とデジタル化、そして循環型社会への対応を一体化した設計となっています。
ボディサイズは全長4782mm×全幅1895mm×全高1635mm、ホイールベースは2897mmと、従来型より全長・ホイールベースともに約40mm拡大。
力強くもシンプルな新デザイン言語を採用し、小型化された縦型キドニーグリルや水平基調のライトシグネチャーによって未来的な表情を演出します。空力性能もCd値0.24を実現しました。
インテリアは最新の「BMWパノラミックiDrive」を搭載。フロントウインドウ全面に情報を投影する「パノラミックビジョン」や新型3Dヘッドアップディスプレイを組み合わせ、運転視界に集中できる設計としました。
加えて音声アシスタントはLLM(大規模言語モデル)技術を導入予定で、より自然な対話が可能になります。
パワートレインは第6世代の「BMW eDrive」を採用。リアには効率に優れる電励磁同期モーター(EESM)、フロントにはコンパクトな誘導モーター(ASM)を搭載する電動AWD方式で、システム出力は345kW(469馬力)、最大トルク645Nmを発揮。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は210km/hに到達します。
バッテリーは容量108.7kWhの新型円筒セル型リチウムイオン電池を床下に搭載。最大805km(WLTP)の航続を可能とし、急速充電では最大400kWに対応。わずか10分間で最大372km分の電力を補充できます。
さらに双方向充電にも対応し、家庭や電力網に電力を供給できる「V2H/V2G」機能も備えています。
走行性能では、BMW独自の制御プラットフォーム「Heart of Joy」が新たに組み込まれました。これは駆動系と車両制御を統合し、加減速の滑らかさやハンドリングの精度を高めるものです。減速時には98%のエネルギーを回収する高効率の回生ブレーキを搭載し、自然なブレーキフィールを実現。
さらに先進の運転支援システムも強化され、世界初の「シンビオティック・ブレーキ」を採用しました。これは自動運転支援機能と制動制御を緊密に連携させる仕組みで、安全性と快適性を両立します。駐車支援や高速道路での支援機能も進化し、日常的なドライブから長距離移動まで安心して任せられる内容となっています。
荷室容量は520リットルから1750リットルに拡大し、フロントにも58リットルの収納を確保。最大2トンのけん引能力も備え、SUVとしての実用性を高めています。
新型iX3の市場投入は、2026年春に欧州で、2026年夏に米国で開始されます。また、2026年夏には、中国の顧客のニーズと要望に合わせて特別モデルも登場予定です。
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BMWのCEOを務めるオリバー・ツィプセ氏は次のように話します。
「ノイエ・クラッセは我々の最大の未来プロジェクトであり、iX3はその第一歩です。航続距離の大幅な向上や400kW急速充電とともに、デジタル体験やサステナビリティを融合させた“新しいBMW”を象徴する存在です」
Writer: くるまのニュース編集部
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